松野 良一(まつの りょういち、1956年 - )は、日本のメディア研究者、ジャーナリスト。専門は、メディア論、ジャーナリズム論。中央大学国際情報学部教授。
経歴
九州大学教育学部卒業。社会心理学、集団力学を専攻。
朝日新聞記者、TBS報道局ディレクター・プロデューサーを務める。朝日新聞社会部記者時代には、巣鴨子供置き去り事件、中国残留孤児問題、フィリピン臓器売買事件、昭和天皇病状報道、日本航空123便墜落事故不起訴事件、リクルート事件、国際航業株価操作事件、巨額脱税事件などを担当した[要出典]。TBSディレクター時代には、「報道特集」「ニュースの森」などを担当し、新生党選挙資金疑惑報道で日本ジャーナリスト会議奨励賞、クリントン対筑紫哲也対談のWeb同時配信で日本インターネットアワード企画賞などを受賞している。[要出典]勤務しながら、1998年に修士号(筑波大学)、2003年に博士号(中央大学)を取得。1996年から1997年にハーバード大学客員研究員(Harvard Medical School, Center for Bioethics、フルブライト留学)。[1]
2003年から中央大学総合政策学部助教授、2005年から教授。
2011年11月から中央大学大学院総合政策研究科委員長、2013年11月から2017年10月まで総合政策学部長を務める。[2] - 早稲田塾
2019年4月から、新設された国際情報学部教授。[3]
著書
- 市民メディア論―デジタル時代のパラダイムシフト(ナカニシヤ出版 2005年)
- 総合的な学習の時間のための映像制作マニュアル―メディア・リテラシーとメディア・アクセスの視点(田研出版 2002年)
編著
- 「続・ベトナム戦争と日本人」、中央評論特集(中央大学出版部2023年)
- 「ベトナム戦争と日本人」、中央評論特集(中央大学出版部2020年)
- 「続・日本全国B29慰霊碑物語」、中央評論特集(中央大学出版部2018年)
- 「日本全国B29慰霊碑物語」、中央評論特集(中央大学出版部2017年)
- 戦争の記憶をつなぐ-十三の物語(中央大学出版部 2016年)
- 台湾二二八事件と中央大学卒業生、中央評論特集(中央大学出版部 2014年)
- 証言で学ぶ「沖縄問題」 観光しか知らない学生のために(中央大学出版部 2014年)
- 映像制作で人間力を育てる―メディアリテラシーをこえて(田研出版 2013年)
- デジタル時代の人間行動(中央大学出版部 2011年)
- 大韓航空機007便撃墜事件、中央評論特集(中央大学出版部 2011年)
- 戦争を生きた先輩たち―平和を生きる大学生が取材し、学んだこと〈1〉(中央大学出版部 2009年)
- 戦争を生きた先輩たち―平和を生きる大学生が取材し、学んだこと〈2〉(中央大学出版部 2010年)
- 学生のための人生羅針盤ーどう学び、どう働くのか(大巧社 2009年)
- 市民メディア活動―現場からの報告(中央大学出版部 2005年)
- できごとろじ-IN つくば博(新潮社 1986年)
訳書
- パブリック・アクセス・テレビ―米国の電子演説台(中央大学出版部 2009年)
- 医療事故(ナカニシヤ出版 1998年)
共著
- 新聞学院『学報』【復刻版】全4巻・別冊1 1932年5月〜1942年10月(不二出版 2015年)解説
- 情報社会のソーシャルデザイン(第8章「微博」と社会問題の可視化-中国のコミュニケーション変容、NTT出版 2014年)
- シリーズ生命倫理学「脳死・移植医療」(第11章臓器配分、丸善出版、2012年)
- 組織不正の心理学(慶應義塾大学出版会 2007年)
- ネットワーク社会経済論(紀伊国屋書店 2005年)
- 情報メディア論(八千代出版 2000年)
- 危機を生きる-命の発達心理学(ナカニシヤ出版 2001年)
- 人間関係事例ノート「心のネットワークを求めて」(ナカニシヤ出版 1995年)
- 要説現代心理学-人間・社会・文化(ナカニシヤ出版 1992年)
- 『ドキュメント「リクルート報道」』(朝日新聞社 1989年)
- 『追跡 湾岸開発』(朝日新聞社 1987年)
- 『こんなものいらない事典』(朝日新聞社 1987年)
- アイデンティティの心理学(ナカニシヤ出版 1981年)
脚注
外部リンク