東方市(とうほう-し)は中華人民共和国海南省に位置する県級市。海南島の西海岸の北寄りに位置する化学工業都市である。南シナ海(トンキン湾)に面し、漢族のほか黎族が多く居住する。
地理
東方市は海南島南西部に位置し、東南は楽東県と、東北は昌化江を隔てて昌江県と接し、西部は北部湾、南部は南シナ海にそれぞれ面している。
熱帯気候に属し、北部の黎母山脈を中心に原生林を中心とする森林地帯が広がっている。年平均気温は24度、降水量は1,150mm。
東方市 (1991−2020)の気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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最高気温記録 °C (°F)
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31.1 (88)
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32.2 (90)
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33.1 (91.6)
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35.5 (95.9)
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36.1 (97)
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36.5 (97.7)
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35.0 (95)
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35.3 (95.5)
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35.3 (95.5)
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34.5 (94.1)
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32.0 (89.6)
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30.9 (87.6)
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36.5 (97.7)
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平均最高気温 °C (°F)
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23.5 (74.3)
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24.2 (75.6)
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26.8 (80.2)
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30.1 (86.2)
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32.2 (90)
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32.6 (90.7)
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32.1 (89.8)
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31.9 (89.4)
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31.3 (88.3)
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30.2 (86.4)
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27.9 (82.2)
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24.7 (76.5)
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28.96 (84.13)
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日平均気温 °C (°F)
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19.5 (67.1)
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20.5 (68.9)
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23.2 (73.8)
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26.7 (80.1)
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29.1 (84.4)
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30 (86)
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29.5 (85.1)
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29.0 (84.2)
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28.0 (82.4)
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26.4 (79.5)
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23.9 (75)
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20.7 (69.3)
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25.54 (77.98)
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平均最低気温 °C (°F)
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16.7 (62.1)
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17.8 (64)
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20.5 (68.9)
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23.9 (75)
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26.4 (79.5)
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27.7 (81.9)
|
27.1 (80.8)
|
26.4 (79.5)
|
25.3 (77.5)
|
23.6 (74.5)
|
21.1 (70)
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18 (64)
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22.88 (73.14)
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最低気温記録 °C (°F)
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8.8 (47.8)
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9.0 (48.2)
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7.6 (45.7)
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14.6 (58.3)
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18.2 (64.8)
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22.4 (72.3)
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22.0 (71.6)
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21.9 (71.4)
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18.7 (65.7)
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15.5 (59.9)
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11.7 (53.1)
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6.4 (43.5)
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6.4 (43.5)
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降水量 mm (inch)
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8.1 (0.319)
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10.2 (0.402)
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20.1 (0.791)
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30.3 (1.193)
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76.6 (3.016)
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124.9 (4.917)
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188 (7.4)
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244.2 (9.614)
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179.1 (7.051)
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109.5 (4.311)
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33.9 (1.335)
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17.2 (0.677)
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1,042.1 (41.026)
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平均降雨日数 (≥0.1 mm)
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3.3
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3.7
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4.5
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4.1
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6
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6.2
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8.9
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11.5
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12.8
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9.7
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3.8
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3.2
|
77.7
|
% 湿度
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80
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81
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80
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77
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74
|
74
|
76
|
79
|
81
|
78
|
77
|
77
|
77.8
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平均月間日照時間
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175.2
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163.7
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185.8
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223.7
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269.4
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254.2
|
250.5
|
234.9
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210.1
|
222.1
|
207.2
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177.5
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2,574.3
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日照率
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51
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50
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50
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59
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67
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64
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62
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60
|
58
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62
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62
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52
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58.1
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出典:China Meteorological Administration[1]
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歴史
前漢以降珠崖郡・儋耳郡・儋州・昌化軍・南寧軍・儋州に属した東方市であるが、初めて県が設置されたのは隋代の感恩県が最初であり、それ以降中原の支配下に置かれることになった。
日中戦争期間中は天然の良港と豊富な鉄鉱山が位置する東方地区は日本軍の重要な拠点となり、港湾や鉱山が開発された。1952年に東方村に県政府を置く東方県に改編され、1953年には広東省海南黎族苗族自治州の管轄となった。1959年には県政府は八所港に移転、1987年に東方黎族自治県と改められ海南省の直轄になった。1997年に県級市に昇格し現在に至っている。
経済
市内には海南省最大の水力発電所・大広壩水力発電所が位置している。主要産業の農業ではマンゴー、バナナ、サトウキビ、ゴムノキなどの栽培が盛んであり。また水産業や製塩なども行われている。
八所港は水深が深く海南島でも重要な天然の良港であり、付近の石碌鉄鉱からは鉄道による貨物輸送が整備されている。付近の海域には天然ガスが豊富にあり、海岸部にある工場は中国有数の化学肥料やメタノールなどの生産基地となっている。
行政区画
下部に8鎮、2郷を管轄する
- 鎮:八所鎮、東河鎮、大田鎮、感城鎮、板橋鎮、三家鎮、四更鎮、新竜鎮
- 郷:天安郷、江辺郷
交通
鉄道
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- (海口方面)- 東方駅 - 金月湾駅 -(三亜方面)
- (海口方面)- 昌感駅 - 東方駅 - 感城駅 -(三亜方面)
道路
出身者
脚注