村井聖夜村井 聖夜(むらい せいや、2月1日 - )は、コナミデジタルエンタテインメント所属のゲームミュージックの作曲家。神奈川県出身、血液型はA型。好きな食べ物はカレー。好きなアーティストはイエロー・マジック・オーケストラ。「村井聖夜」という名はアーティスト名義としての名前で、本名は非公開。シンセサイザーを使用した楽曲が多く、主に『pop'n music』シリーズや『KEYBOARDMANIA』シリーズ(現在シリーズは凍結)、『オトカドール』に曲を提供している。 来歴5歳の頃から8年間ピアノを習い続けており、中学2年生の頃にはテクノポップのバンドを組んでいた。音楽業界に携わる前はコンピュータグラフィックを学んでいた(この頃、音楽はまだ趣味の域だった)。また、コナミ入社前にはテクノポップ系の音楽雑誌の編集者だった時期があり、当時自主制作活動中だったALI PROJECTとはその頃から交流が深い。その後、CGによるアニメーションや電子音楽を学びにアメリカに2年ほど留学をし、アメリカからの帰国を目前にコナミの中途採用の広告を見つけ、国際電話で面接のアポイントメントを取った。コナミ入社後は、家庭用ゲーム部門で『みつめてナイト』や『ときめきメモリアル』の楽曲制作などに携わっていたが、『pop'n music 4』の開発にあたって、サウンドディレクターとして招聘されてチームに参加し、『KEYBOARDMANIA』シリーズや『オトカドール』のサウンド担当を経て現在にいたる。 セイヤノヤボウ2005年8月30日に「BEMANI EXPO」というBEMANIシリーズのコラボレーション企画のサイトで「セイヤノヤボウ」(前書きを含め全10回)というコーナーが出来た。内容はギターの習得に何度も挑戦し挫折している時、初めてギタドラシリーズ(『GUITARFREAKS』と『drummania』の略)に楽曲を提供することになり、ある日の会議に参加して「3ヶ月以内にギターを買い、練習し、曲を提供する」という軽い冗談を言ったところ泉陸奥彦の賛同によりそれを実行せざるを得なくなり、本人はこれをきっかけにギターコンプレックス払拭を目指す。変則チューニングを使い弾けるようになり、BEMANIナンバーズの企画でdj TAKAと共に「しっぽのロック」を提供した。 楽曲の名義・活動メロディーを重視した曲が多く、『pop'n music』シリーズに最も多くの楽曲を提供している。 曲の特徴によってさまざまな名義を使うが、村井個人としての主だった名義は「WORLD SEQUENCE」、「V.C.O.」、「エレハモニカ」である。 WORLD SEQUENCEは世界のさまざまな民族音楽を独自の解釈で昇華して制作された楽曲に使われる名義。 V.C.O.は、テクノ系の楽曲の時に使われる名義。「Voltage Controlled Orchestra」の略である。その名義の通りYMOからのインスパイアか、どちらかと言えば電気的なテクノが多い。 エレハモニカは知り合いであるALI PROJECTの曲調に憧れ、村井本人が思うダークサイドな雰囲気のある楽曲の際使われる名義。 ときめきメモリアルの時から一緒に仕事をしていた歌手兼作詞家のくまのきよみと「ナチュラルベア(natural bear)」や「Kiyommy+Seiya」というユニットを結成している。曲の雰囲気によって名義を使い分けている。 ナチュラルベア(natural bear)は明るく軽やかな楽曲の際使われる名義。 Kiyommy+Seiyaはやや大人な雰囲気をかもし出すポップス嗜好の楽曲の際使われる名義。 2002年12月18日に「pop'n music Artist Collection natural bear & Kiyommy + Seiya」というアルバムも出している。そのアルバムの中の「TQ〜チキュウ〜」という曲は、村井本人が歌唱している。 元BeForUメンバー南さやか(SAYA)と、その実姉でもあり、『モーニング娘。』主演ミュージカルの一般公募に合格した東條江身(EMI)の女性デュオ「秋桜」のプロデュースを初めとしてプロデュース活動も行なっており、秋桜のミニアルバムも発売した。 コナミ社内でも比較的古参コンポーザー故に8bit機時代の曲作りにも精通しており、アーケード版『pop'n music 14 FEVER!』に収録された楽曲「スーパーマリオブラザーズ BGMメドレー」では、素材提供を受けずファミコン音源を自ら忠実に再現した。また、『beatmania IIDX14 GOLD』の収録曲「TRANOID」は、djTAKAが作成した曲に村井が8bit音源をつけたということが公式サイトのコメントで明らかになっている。 AltとA.I.UnitsAlt(アルト)またはA.I.Units(エーアイユニッツ)が名義に含まれている楽曲は、コンピュータによる合成音声に歌唱させている。初出は村井がポップン8で作曲した楽曲「0/1 ANGEL」であり、同曲の担当キャラクター「ALT」の名にちなみ、村井はこの合成音声にも同様の名前を名付けている。使用技術は異なるものの、いわゆる「VOCALOID」など合成音声による歌唱の先駆けとも言え、ポップンキャラクターである「ALT」が実際に自身の曲を歌唱しているといった、キャラクター性も伴ったその要素は後の「初音ミク」などの先駆けとも言える。また『pop'n music』での設定ではALTは3人兄弟の末っ子で、双子の姉OPT、ひとつ年上の兄SHIFTがおり、彼らと組んで結成したコーラスグループが「A.I.Units」という設定となっている。含まれている名義がAlt単独の場合はソロ(担当キャラもALT)で、A.I.Unitsの場合は村井が手がけた別のキャラの担当曲でのコーラスを担当している。 2011年11月23日にはコナミスタイルにて、バーチャルシンガー「ALT」のソロアルバム『0/1 ANGEL』(「ALT produced by seiya-murai」名義)が、ゲームソフト『pop'n music portable 2』と共に同時発売された[1]。これまでBEMANIシリーズでALTの歌唱した楽曲が全て再ミックス・追加制作によるロングバージョンになり、ボーナストラックも収録されている。なお、このCDではポップンミュージック本編では既に削除されてしまったALT歌唱によるカバー版「コンピューターおばあちゃん」のフルサイズ版が収録されているが、これについては村井がTwitter上において、「ゲーム入れるよりCDのほうが許諾手続き的には JASRACに届けるだけでスムーズ。だから可能だった」と述べている。 手がけた楽曲
BEMANI系CDの特典曲などサントラCD等に収録されていてゲームでは未収録の曲。主にリミックスやロングバージョンがある。アーティスト名及び収録CD名は省略する。(おもな収録CDは「V-RARE SOUND TRACK」や『pop'n music』のサントラCD及びアルバムである。)
BEMANI以外のおもな楽曲みつめてナイトときめきメモリアル
オトカドール
ほか多数。 脚注注釈
出典
外部リンク
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