杉原 たく哉(すぎはら たくや、1954年12月20日 - 2016年5月31日[1])は日本の美術史家。早稲田大学講師。中国古代美術史専攻。
略歴
1954年(昭和29年)、東京生まれ。東京都立小石川高等学校を経て、1989年、早稲田大学大学院文学研究科東洋美術専攻博士課程修了。早稲田大学文学部助手を経て、現在は講師。専門は中国古代美術史だが、専門の枠にとらわれず、日中のさまざまな図像を比較芸術の視点から幅広く研究している。天狗や北斗七星にまつわる信仰等の民間伝承に関する造詣も深い。[2]
年表
- 1992年、杉原篤子との共同執筆論文「柳橋図屏風と橋姫伝承」が、『古美術』100号記念研究論文佳作賞を受賞。
- 2011年2月、中央大学の多摩探検隊「高尾山の天狗伝説を追う」(第82回)の製作に協力[3]。
著書
単著
共著
論文
- 「七星剣の図様とその思想--法隆寺・四天王寺・正倉院所蔵の三剣をめぐって」(早稲田大学美術史研究会『美術史研究』第21巻、1984年)
- 「銅雀硯考」(早稲田大学美術史研究会『美術史研究』第24巻、1986年)
- 「柳橋図屏風と橋姫伝承」(三彩社『古美術』第104号、1992年)
- 「狩野山雪筆歴聖大儒像について」(早稲田大学美術史研究会『美術史研究』第30巻、1992年)
- 「七星剣--北斗の呪力」(大修館書店『月刊しにか』1996年10月号)
- 「聖賢図の系譜--背を向けた肖像をめぐって」(早稲田大学美術史研究会『美術史研究』第36巻、1998年)
- 「『唐獅子牡丹』の話」(大修館書店『月刊しにか』1999年9月号)
- 「『三国志』の図像学」(里文出版『文人の眼』2002年10月号)
- 「画像石が語る『史記』の世界--古代中国の生活と思想」(里文出版『文人の眼』2003年3月号)
脚注
- ^ 杉原たく哉 :: 東文研アーカイブデータベース
- ^ cf. Webcast Plus
- ^ cf. 第82回多摩探検隊「高尾山の天狗伝説を追う」
参考文献
- 川野明正「杉原たく哉著『天狗はどこから来たか』」(日本道教学会『東方宗教』2008年11月号)