木村 直司(きむら なおじ、1934年9月11日 - )は、日本のドイツ文学者、上智大学名誉教授。専攻はゲーテ研究。
略歴
札幌市出身。北海道札幌北高等学校卒、1959年上智大学文学部ドイツ文学科卒業、西ドイツに学び、1963年ミュンヘン大学で博士号[1]。
1963年上智大学文学部専任講師、68年助教授、75年教授、2000年定年退職、名誉教授、レーゲンスブルク大学客員教授[1]。1982年ジーボルト賞を受賞した[1]。
ドイツ文芸アカデミー通信会員、日本ゲーテ協会副会長、ウィーン文化科学研究所 (INST) 副会長、元レーゲンスブルク独日協会副会長。
著書
- 『ゲーテ研究 ゲーテの多面的人間像』(南窓社、1976年)
- 『続 ゲーテ研究 ドイツ古典主義の一系譜』(南窓社、1983年)
- 『ゲーテ研究余滴 ドイツ文学とキリスト教的西欧の伝統』(南窓社、1985年)
- 『ドイツ精神の探求 ゲーテ研究の精神的文脈』(南窓社、1993年)
- 『ドイツ・ヒューマニズムの原点 欧州連合の精神史的背景』(南窓社、2005年)
- 『ドナウの古都 レーゲンスブルク』(NTT出版〈ライブラリーレゾナント〉、2007年)
- 『ソフィアの学窓』(南窓社、2013年)
- 『屋根裏のコックピット』(南窓社、2015年)
- 『イザールアテンの心象風景』(南窓社、2016年)
- 『ロゴスの彩られた反映』(南窓社、2016年)
- 『フンボルトのコスモス思想 自然科学の世界像』(南窓社、2019年)
- 『詩人的科学者ゲーテの遺産 自然知による人間形成』(南窓社、2022年)
主な編書・共編
- 『ウィーン世紀末の文化』(編著、東洋出版、1990年、新装版1993年)
- 『ソフィアの眼 歴史と文化のシンポジア』(山本浩共編、南窓社、1993年)
- 『東西におけるファウスト 独日中韓国際シンポジウム』(同学社、1993年)
- 『マクロの人間史 科学と歴史のシンポジア』(山本浩共編、南窓社、1994年)
- 『未来都市ベルリン ベルリン2000年のビジョン』(編著、東洋出版、1995年)
- 『民族問題の現在』(今井圭子共編、彩流社、1996年)
- 『事典現代のドイツ』(編者の一人、大修館書店、1998年)
- 『EUとドイツ語圏諸国』(編著、南窓社、2000年)
- 『新マイスター独和辞典』(編者の一人、大修館書店、2006年)
主な訳書
- 『ゲーテ 色彩論』(ちくま学芸文庫、2001年)
- 『ゲーテ 形態学論集 動物篇』(編訳、ちくま学芸文庫、2009年)
- 『ゲーテ 形態学論集 植物篇』(編訳、ちくま学芸文庫、2009年)
- 『ゲーテ 地質学論集 鉱物篇』(編訳、ちくま学芸文庫、2010年)
- 『ゲーテ 地質学論集 気象篇』(編訳、ちくま学芸文庫、2010年)
- 『ゲーテ スイス紀行』(編訳、ちくま学芸文庫、2011年)
- アレクサンダー・フンボルト『自然の諸相 熱帯自然の絵画的記述』(編訳、ちくま学芸文庫、2012年)
- ゲーテ「科学方法論」、「色彩論」-『全集14 自然科学論』(分担訳、潮出版社、1980年、新版2003年)
- ヨハン・ヘルダー『言語起源論』(大修館書店、1972年、新版1977年)
記念論集
- 『ゲーテ時代の諸相 木村直司教授還暦記念論文集』小泉進・白崎嘉昭編(郁文堂、1995年)
論文
栄誉
脚注