有翅亜綱[要出典]または有翅下綱、有翅昆虫類(Pterygota)は、昆虫綱のうち、シミ目・イシノミ目を除いた大部分の目が含まれる単系統群。下位は旧翅節と新翅節に分類される[1]。このクレードにおいて、翅を獲得した。
歴史において一度も翅を有したことのない類である無翅昆虫類に対して、有翅昆虫類は歴史において「翅を有したことがある」類である。
よってはねをもつ昆虫ばかりでなく、二次的にはねが退化したと思われる、ノミ目、シラミ目なども含まれる。
無翅昆虫類と異なり、これらの昆虫は成長の間に多少とも明らかな形態の変化、すなわち変態がみられる。成虫は脱皮することがなく、腹部には後端の尾角などを除いて付属肢の痕跡がまったくない。
系統
有翅昆虫の系統的位置[3](ピンク色部分)
脚注
- ^ a b 国立天文台 『理科年表 令和4年』 (2022) 918頁
- ^ a b 『岩波生物学辞典 第5版』(2013) pp.1599-1600
- ^ 『理科年表 平成28年』(2015) p.860
- ^ 側系統群の可能性あり。