智満寺 (島田市)
智満寺(ちまんじ)は、静岡県島田市にある天台宗の寺院。駿河三十三観音霊場第3番札所[1]。 歴史神護景雲年間(767年 - 770年)、広智によって開山された。広智は鑑真の法孫(孫弟子)にあたる僧侶である。光仁天皇より行基作と伝えられる千手観世音菩薩と「智満寺」の寺号を賜って寺を創建した[2][3]。 その後、火事に遭い、1189年(文治5年)に源頼朝の命により千葉常胤によって再建された。これまで山号は「宝亀山」または「広智山」と称していたが、この時に「千葉山」となった。千葉常胤が由来である[3][4]。 室町時代からは今川氏の庇護を受けている。今川氏滅亡後は、徳川家康によって整備された。現在の本堂は家康が建てたものである[4]。 当寺の境内には、樹齢800年から1000年と推測される杉の巨木がある。「智満寺の十本スギ」として国の天然記念物に指定されている。10本の杉であるが、そのうち「開山杉」「子持杉」「頼朝杉」は、枯死などで現存しない[3][4]。 大井川上流の川根本町上長尾にも同名の千葉山智満寺があるが、そちらは島田市の智満寺の末寺であったという説がある(1491年、曹洞宗に改宗)[5] 文化財重要文化財静岡県指定有形文化財
島田市指定文化財
交通アクセス
脚注
外部リンク |