旭川女子高生殺人事件
旭川女子高生殺人事件(あさひかわじょしこうせいさつじんじけん)は、2024年4月に北海道旭川市神居古潭地区で発生した殺人事件。石狩川に架かる神居大橋から女子高校生Eが落とされ殺害された。 概要2024年4月18日夜、21歳の女Xは、知人の19歳の女Y・16歳の男C・16歳の女Dの3人を交代で同乗させ、北海道留萌市の17歳の女子高校生(E)を車に乗せて監禁し連れ回し、複数回に渡り殴る蹴るなどの暴行を加えた[1]。 加害者らがコンビニに寄ったすきに、Eが降車し大声を出しながら逃げようとしたが、加害者らはEに暴行を加えて車内に連れ戻した[1]。また、逮捕後のXの供述によれば、コンビニ店員に助けを求めた際にも「この子はおかしくなっているので、取り合わなくていい」などと言って誤魔化した[2]。 翌19日未明にC・Dと別れ、Xらは旭川市の神居古潭に到着[1]。AとBは、そこにある神居大橋でEを全裸にさせた上、土下座させたり、欄干に座らせたりする様子を動画で撮影し、「落ちろ」、「死ねや」などと言って川に落とし殺害した[3][2]。 5月21日、Eの遺体が橋から約60Km下流の川岸で発見された[4]。また、Eのスマホは現場から離れた場所で壊された状態で発見されている[2]。 背景Aによると、事件の発端は、Aがラーメンを食べている画像をEが無断転載したこととされる[3]。それをAが知ると、SNSの通話機能を用いて面識のなかったEに連絡をとり威圧的な態度で言いがかりをつけた[1]。 その後、Aからの脅迫により、Eは電子マネーで10万円を支払うと申し出たものの送金できず、Aに呼び出され監禁された[5]。Aは、道の駅で初めてEと会った後「言葉遣いが気に入らなかった。呼び出して謝罪を求めたが、失礼な態度を取られた」と供述している[2]。 対応4人の加害者のうち、A・Bは6月12日に殺人や監禁などの容疑で、C・Dについても恐喝や監禁などの容疑で逮捕されている[1][6]。Aは「橋から落ちたかどうかは知らない。置いてきただけだ」と殺人容疑を否認している[2]。 7月3日、Aは、旭川地方検察庁により、殺人罪・不同意わいせつ致死罪・監禁罪・恐喝罪で起訴、Bについても旭川家庭裁判所に送致された[7][3]。 7月26日、Bについて旭川家裁は検察官送致(逆送)を決定、8月2日に殺人罪などで起訴された[4]。特定少年に位置付けられる19歳のBの氏名は公表され、特定少年としての氏名公表は道内初となる[8]。 また、Cは少年院送致、Dは保護観察処分となっている[2]。 脚注
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