日明 恩(たちもり めぐみ、1967年 - )は、日本の小説家・推理作家。神奈川県川崎市出身。日本女子大学卒業[1]。夫は、漫画家の青木たかお。
経歴
都筑道夫の小説講座に通い小説を書き始める[2]。大学病院で外科教授の秘書を勤める傍ら[3]、2002年、『それでも、警官は微笑う』(応募時のタイトルは「迎日」)で第25回メフィスト賞を受賞し、小説家デビューする。2003年、消防士を主人公にした『鎮火報 Fire's Out』で第25回吉川英治文学新人賞候補。2012年、静岡県浜松市天竜区にある3高校[4]の生徒が、同年代に勧めたい1冊を選ぶ第4回天竜文学賞に『ギフト』が選ばれる[5]。
作品リスト
単行本
- 武本&潮崎シリーズ
- それでも、警官は微笑う(2002年6月 講談社 / 2005年4月 講談社ノベルス / 2006年7月 講談社文庫 / 2011年1月 双葉文庫)
- そして、警官は奔る(2004年2月 講談社 / 2007年2月 講談社ノベルス / 2008年8月 講談社文庫 / 2011年4月 双葉文庫)
- やがて、警官は微睡る(2013年2月 双葉社 / 2016年2月 双葉文庫 / 2022年9月 双葉文庫〈新装版〉)
- ゆえに、警官は見護る(2018年11月 双葉社 / 2022年10月 双葉文庫)
- Fire's Outシリーズ
- 鎮火報 Fire's Out(2003年1月 講談社 / 2005年9月 講談社ノベルス / 2008年2月 講談社文庫 / 2010年11月 双葉文庫)
- 埋み火 Fire's Out(2005年8月 講談社 / 2010年11月 双葉文庫)
- 啓火心 Fire's Out(2015年6月 双葉社 / 2018年6月 双葉文庫)
- 濁り水 Fire's Out(2021年11月 双葉社 / 2024年2月 双葉文庫)
- シリーズ外作品
- ギフト(2008年6月 双葉社 / 2011年12月 双葉文庫 / 2019年6月 双葉文庫〈新装版〉)
- ロード&ゴー(2009年10月 双葉社 / 2012年9月 双葉文庫) - Fire's Outシリーズの人物も登場する
- 優しい水(2017年3月 徳間書店)
- ヒマかっ! Get a Life!(2023年9月 双葉社)
アンソロジー
「」内が日明恩の作品
連載
- 優しい水(『読楽』2015年5月号 - 2016年6月号)
単行本未収録短編
- 南武信用金庫シリーズ
- 担保調査の彼女(新潮社『小説新潮』2013年2月号)
- 口座開設の彼(新潮社『小説新潮』2013年9月号)
- クレーマーからのご意見(新潮社『小説新潮』2014年2月号)
- 金曜午後二時十分の彼女(新潮社『小説新潮』2014年9月号)
- 山の中の犬(徳間書店『読楽』2014年11月号)
脚注
関連項目
外部リンク