施設所有管理者賠償責任保険
施設所有管理者賠償責任保険(しせつかんりしゃばいしょうせきにんほけん)は、施設の所有者・占有者が負担する恐れのある賠償リスクや、業務遂行中の事故に起因して負担する恐れのある賠償リスク、つまり「施設(Facility)」に関するリスクをカバーする賠償責任保険である。対象とするリスクを大別すると、次のとおりである。
この保険は基本的に被保険者が行う業務リスク一般を対象としていることから、業務範囲が不明確なまま一部危険のみを取り出して付保しようとすることは、損害査定時にトラブルとなることが想定されるため、避けなければならない。 被保険者施設の所有者・占有者、業務の運営者が被保険者となりえ、それらのいずれか又はすべてを保険証券記載の被保険者として指定する。 対象施設保険の対象とする施設は保険証券に明記する必要がある。特に、主たる施設に付属する施設や、一般的に付属施設とも考えにくいような特殊な施設は、保険証券に明記しておかないと事故時にトラブルになるので注意が必要である。 主な免責
保険料の算出の基礎保険料の算出の基礎となる数値は、対象施設により異なり、賃金、施設の面積、入場者、座席数などである。このうち、賃金は労災保険料と同一であり、施設の面積は第三者が立ち入ることのない営業面積である。 重複保険同一の危険を担保する他の保険はこの保険と重複保険となるが、スキー場の傷害保険が賠償責任の担保として契約されている場合には、その保険も重複保険となることに注意が必要である。 |