新井 英樹(あらい ひでき、1963年9月15日[1] - )は、日本の漫画家。
来歴
神奈川県横浜市出身[1]。神奈川県立川和高等学校、明治大学卒業[1]。妻は漫画家の入江喜和。
漫画家を目指すために文具会社を退職して、作品の投稿を始める[1]。ちばてつや賞入選などを経て、1989年に『8月の光』がアフタヌーン四季賞夏のコンテストにおいて四季大賞を受賞しデビュー[1]。デビュー当初は『牽牛庵だより』『こどもができたよ』など非常にソフトで柔らかいタッチだったが、後に反社会的な表現を多用する現在の特徴的な作風になった。
第38回(1992年)、『宮本から君へ』で小学館漫画賞青年一般部門を受賞[1]。
人物
ゼロ成長論を提言した経済学者の下村治の「経済成長よりも完全雇用がそれに先立つ」という考え方を素晴らしいと思ったと語っており、下村の著書『日本は悪くない 悪いのはアメリカだ』は「経済は成長しなければならない」という思い込みから解放してくれる感銘の書としている[2]。
作品リスト
連載作品
作品集
- 『あまなつ―新井英樹作品集』(2000年、エンターブレイン)
- 『セカイ、WORLD、世界』(2018年、KADOKAWA)
- イワオカ(アクション オリジナル増刊 1990年12月号)
- 俺たちには今日もない(未発表原稿、1988年)
- 準ちゃん S.O.S(未発表原稿、1988年)
- 失念(未発表原稿、1989年、執筆当時のタイトルを作者が失念したため「失念」と題されている)
- せかい!! 岡啓輔の200年(ビッグコミックスペリオール 2015年4号)
- It Follows Me 童貞的中年奇譚(モーニング 2017年30号)
- 工場見学(未発表原稿、1981年から1983年頃にノートに描いた作品)
新装版・再編集版
- 『愛しのアイリーン』(2003年、大都社、全2巻)
- 『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』(2006年、エンターブレイン、全5巻)
- 『定本 宮本から君へ』(2009年、太田出版、全4巻)
- 『愛しのアイリーン』[新装版](2010年、太田出版、全2巻)
- 『「8月の光」「ひな」その他の短編』(2009年、エンターブレイン)
- 8月の光
- 牽牛庵だより
- こどもができたよ
- ひな
- KUJIRA 14(単行本初収録、初出はビッグコミックスピリッツ増刊 IKKI 2001年5月号)
書籍
- 『ザ・ワールド・イズ・ユアーズ』(2019年、出版芸術社)
ジャケットイラスト
- 『MOROHA II』(2013年)
- 『MOROHA IV』(2019年)
出演
脚注
関連項目
外部リンク