新マクロス級超長距離移民船団新マクロス級超長距離移民船団(しんマクロスきゅうちょうちょうきょりいみんせんだん)は、アニメ「マクロスシリーズ」に登場する架空の宇宙移民船団。新マクロス級移民船団とも称する。テレビアニメ『マクロス7』、『マクロスF』の主要な舞台であり、その他の作品にもたびたび登場する。 概要1982年から1983年にかけて放映された「マクロスシリーズ」の第1作『超時空要塞マクロス』の舞台となる全長約1,200メートル(m)の宇宙戦艦「マクロス」は、地球人類が入手した身長10m前後の巨人が使用するサイズの宇宙艦を改修したもので、アクシデントから乗艦することになった大勢の民間人によって艦内に市街地が築かれ、主砲を発射するために技術上の都合で偶然にも人のような形状のロボットに変形することになるという設定であった。同作品の最終話で、敵の巨人型異星人ゼントラーディとの戦いで滅亡の危機に瀕した地球人類の種としての存続を目的とした宇宙移民計画の存在が語られ、1987年に発売されたミュージックビデオ『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』において、巨大移民船「メガロード-01」が出航する光景が描かれた。 1994年から1995年にかけて放映されたテレビアニメ『マクロス7』において、メガロード-01をはじめとするメガロード級超長距離移民船団の後継として設定されたのが、100万人規模の移民を乗せた「新マクロス級超長距離移民船団」である。作品世界において『超時空要塞マクロス』の時代からおよそ20年後となる西暦2030年より順次出航が開始され、2045年を描いた『マクロス7』の舞台となる通称「マクロス7船団」は、新マクロス級7番艦を旗艦とする、通算にして第37次超長距離移民船団という設定である。 その後もラジオドラマ『マクロス・ジェネレーション』や、コンピュータゲーム『マクロス VF-X2』といった作品でその他の船団が描かれ、2008年に放映された、作品世界における2059年を描いたテレビアニメ『マクロスF』では、従来よりもさらに巨大化し約1000万人の移民が暮らす、新マクロス級25番艦を旗艦とする第55次超長距離移民船団、通称「マクロス・フロンティア船団」が舞台となる。 『超時空要塞マクロス』の舞台となるマクロスは、ロボットに変形する艦の内部に市街地が設けられていたが、新マクロス級移民船は居住区画と戦闘区画が分割され、地球上の環境が再現された都市を内包した居住艦の前部に、バトル級可変ステルス攻撃宇宙空母がドッキングした状態で航行する。バトル級は緊急時には居住艦と分離し、強攻型と呼ばれる人型ロボット形態へのトランスフォーメーション(変形)を行う。 制作・デザイン『マクロス7』原作者の河森正治は、前作『超時空要塞マクロス』におけるマクロスの全長約1.2キロメートルという設定では実際に街を入れるとなると小さかったので、それより大きな街のエリアを入れるために戦闘艦と居住艦を分割するという発想に至った[1]。 マクロス7をはじめとする7隻の大型艦やそれを護衛する艦艇、その他の民間船は宮武一貴がデザインした[2]。宮武は、居住区画を別にすることで「純粋な戦闘艦としてのマクロス艦」がデザイン可能になったといい、デザインテストを経てステルス艦以外は考えられないということになった[3]。戦艦と都市の付け方に関しては、宮武と河森の最初の打ち合わせで出たのが「背中に都市を背負う」というもので、当初は商品化を想定しており、当時店頭に並んでいた「戦隊もの」に登場する巨大なロボット玩具のインパクトに対する勝算をチェックし、インパクトの強さを重視したデザインを行なった[4]。 のちに商品化がなくなったことで、マクロス7の居住艦シティ7は戦闘艦バトル7よりもはるかに巨大になり、絵としてバトル7が見えなくならない程度、かつ住民人口の話が出てシティ7のサイズも自然に決定した[5]。河森は、宇宙で街を見せ、かつスペースコロニーとの差別化のためにビルを突き出して見せるようにできると語り、さらに戦闘の際のカバーとして『浦島太郎』の亀のような神話的モチーフを入れて居住艦に甲羅のような蓋をつけた形のデザインを宮武に依頼したという[1]。宮武は、シェル開閉式のドーム型としたのは帆のように見えて画面映えするという理由であると語っている[6]。 バトル7の変形コンセプトとデザインは同時進行で、変形の過程は徹底的にシンプルなものを目指した[7]。ステルスカットの見極めからそのまま空母の形状になり、巨大な質量ゆえに変形機構も楽に入るだろうという目算のもとでデザインし、かつステルスカットで大きく見せることの実験を行ない、形がまとまると考え二段空母とした[7]。強攻型は和風デザインを徹底し、脚の部分は袴[8]、艦橋(頭部)は兜をモチーフとしている[9][10]。 宮武は文化の伝道者という位置づけから1艦だけでは文化の維持が難しいと考えて艦隊の設定にしたと述べており、マクロス7という名前から、都市としての機能を分担する7隻の艦で構成することになったという[11]。 『マクロス7』に登場するマクロス5船団や、『マクロス VF-X2』に登場するマクロス13も宮武がデザインを手がけている[12]。 河森は発想のルーツとして、自身が高校生のころにスタジオぬえへの持ち込み用に描いていた、太陽系を模した移民艦隊というコンセプトの『太陽艦隊』を挙げている[1]。 その後、河森は『地球少女アルジュナ』(2001年放映)を制作した経験から、海や農場などの環境を独立させるよりもセットにしたほうが生態系として効率的であることを知り[13]、それぞれの艦が独立して航行し、機能ごとに分かれているマクロス7船団の設定は実際には非効率であるということで、『マクロスF』のマクロス・フロンティア船団では山、水田、畑、海で構成された基本ユニットを繋げることで栄養や空気の循環を可能にし、生態系を連続させる設定とした[14][15]。 設定超長距離移民船団第一次星間大戦で滅亡の危機に瀕した地球人類は、終戦後に「人類移住計画」(銀河播種計画)を発動する。宇宙の新天地を目指す移民船団が次々と旅立ち、「銀河の大航海時代」の幕が開いた。移民事業は小規模船団による短距離移民計画と、大規模船団を編成して銀河系の各方面へと向かう超長距離移民計画の2通りが並行して行われた。後者は有事の再来に備え、人類種と星間大戦の勝利の鍵となった「文化」を広域拡散(播種)することを目指していた。 超長距離移民船団はゼントラーディ軍の自動工場衛星を利用して量産された巨大移民船を中心に、新統合軍の護衛艦や民間船など大小さまざまな艦船によって構成される。メガロード級移民船などによる第1次から第30次を経て、第31次から新マクロス級移民船に切り替えられた。以後の新マクロス級移民船による移民船団は「第××次超長距離移民船団」という正式名称とは別に、旗艦となる巨大移民船にちなんで「マクロス○○船団」という通称でも呼ばれる。 船団各艦は超空間跳躍を可能にするフォールドシステムを搭載し、長距離フォールドを重ねて航行する。フォールドに費やすエネルギーは質量に比例し、巨大船の長距離フォールドには数か月分のエネルギー蓄積が必要となる。地球および各船団にはフォールド通信を利用したギャラクシー・ネットワーク(銀河ネットワーク)が構築され、情報や電子マネーのやり取りが行われているが、移動や物流は距離の壁に制約され「大航海時代にインターネットだけある」ような状態にある[16]。さらにフォールド断層と呼ばれる時空の歪みの影響でフォールドができなかったり、通信に大幅なタイムラグが生じることもある。 新マクロス級移民船新マクロス級移民船は、少なくとも25番艦まで建造されたメガロード級移民船に次ぎ[注 1]、2030年に1番艦が就航した。同じ艦級でも建造時期や設計コンセプトによりドーム型、密閉コロニー型など構造は多様である。また、類似の構造であっても建造年が下るに従って、後部に接続される居住艦が著しく大型化している。 宇宙戦艦SDF-1マクロスをベースに設計・建造されたメガロード級と異なり、当初から宇宙移民艦として設計された新マクロス級では、移民者が長期航海に耐えられるよう居住環境が大幅に改善されている。メガロード級までは宇宙船内に居住施設が内包されるかたちだったため、住民の安全上、戦闘行動にある程度の制約が課されていたが、新マクロス級では居住と戦闘の機能が分割され、シティまたはアイランドと呼ばれる都市型移民居住艦の前部に超大型可変万能ステルス宇宙攻撃空母[17][18](バトル級可変ステルス攻撃宇宙空母[19][20])がドッキングする方式となった。巡航時のドッキング状態ではバトル級の主反応炉を起動動力源(キックモーター)にして接合部分のエネルギープラントで船全体の推力を生成する。 マクロス7やマクロス・フロンティアのようなドーム型船では艦体上半分に市街地区画がある。住民の精神安定と文化的多様性の維持を目的に、星間大戦で失われる前の地球環境を再現した船団も存在する。上空は透明ドームに包まれており、人工的に気象制御が行われる。その上部を覆う巨大な貝殻のような天蓋(防護シェル)は巡航時には開放され、内面にホログラフィック映像で地球の気象(昼夜や晴雨)が再現される。戦闘時には防護シェルの閉鎖(シェルダウン)[注 2]で居住区の安全が守られる。船体下半分の地下には居住区や工業区、宇宙船の修理ドック、推進部などが複雑に入り組んでおり、長い航海の間に閉鎖・放棄される区画も少なくない。 旅の終わりに大気や水資源に恵まれた惑星もしくは環境改良が可能である惑星が見つかれば、居住艦は湖や海に着水し、そのまま開拓事業の拠点都市として機能することになる。 バトル級可変ステルス攻撃宇宙空母超長距離移民船団護衛艦隊の総旗艦・総司令部であり、全長1,500メートルを超える超大型攻撃宇宙空母である。名称は各移民船団名にちなみ「バトル○○」と通称で呼ばれ、マクロス7では「Big-M」とも呼ばれる。基本的な構造はどのバトル級も同一であるが、後年の同級はやや大型化の傾向があり、各移民船団によって細かい意匠や配色に差異がみられる。 メガロード級ではいったん廃止された強攻型(人型)への変形機構であるトランスフォーメーション機能を有しており、外敵に護衛艦隊の防衛網が破られるような緊急事態では居住艦から分離・出撃する。同艦はステルス効果のために全火器が収納されており、近接攻撃モードである強攻型へ変形することで、それらがすべて使用可能になる[21]。このクラスは戦闘時にバトル級がシティ艦から分離して活動するため、住民への気兼ねなく戦術戦闘手段として変形を活用できる。変形プロセスは単純化され、無防備となる時間も著しく短縮されている。飛行甲板前部が両腕、後部が両脚として伸張、ブリッジ部が頭部となる。 艦首下部(バルバス・バウ)にあたる位置に、本級最大火力の武器である「マクロス・キャノン[注 3]」に変形するガンシップがドッキングしている。ガンシップはトランスフォーメーションの際は分離し、強攻型の肩部、または右手に握られ、主砲としての火力を発揮する。連射も可能。ガン・シップ単独でも分離後に行動して発砲も可能だが、その際の威力は低下し、連射は不可能となっている。マクロス・フロンティア船団の旗艦バトル・フロンティアは、攻撃空母型のまま主砲が発射可能で、開放式のため広域砲撃も可能である。そのほかにも副砲や対空砲、艦載機などを多数搭載している。 『マクロス VF-X2』に登場するバトル13、『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』に登場するバトル・アストレアのように、シティ艦をともなわない戦闘用に改造されたバトル級も存在する。 船団内の社会移民艦の規模にもよるが、船団の総人口は数十万人から1千万人に達する。構成員は一般市民のほかに生産・整備・娯楽などの従業者、自治政府職員、新統合軍関係者などさまざまで、スラム住民や不法滞在者なども含まれる。地球人、マイクローン化したゼントラーディ人、ゾラ人、これらの混血者などが暮らす多人種社会であり、言語もマルチリンガル化している。行政は地球の新統合政府の統治下にあるが、それぞれの船団に高度な自治権が認められており、独自通貨も流通するなど、旧世界における地域国家・都市国家のような半ば独立国家に近い形態にあり、採用している元首も船団ごとに市長制・大統領制と異なっている。船団の運営にはスポンサーの星間巨大企業体の意向も反映される。 各船団は必要物資を自給できるよう大規模な生産施設を備えており、可変戦闘機などの主力艦載兵器も地球や移民惑星または他の船団から送られた開発データをもとにライセンス生産している。外貨獲得のため観光や宇宙資源の輸出を行い、船団間の交通には民間の星間連絡船が活躍する。 移民船は基本的に居住可能な惑星に着くまでの「仮住まい」であるが、マクロス9船団が旅立って以降は目的地に辿り着けなければ永続的に航行してもよいという選択肢が考えられるようになった[22]。その結果、社会構造も環境重視型のマクロス・フロンティア船団とハイテクノロジー重視型のマクロス・ギャラクシー船団のように、船団ごとに思想が分かれるようになった。それゆえ、思想の分割は各船団間での外交上の対立や抗争などが発生する危険性を孕むことになり、2059年には宇宙生物バジュラとの遭遇をきっかけに、フロンティア船団とギャラクシー船団とのあいだで移民船団同士の紛争が勃発する。 船団一覧『マクロスF』の初期アバンタイトルで描かれた、移民船団航路図などをもとに記述。
マクロス1船団新マクロス級1番艦を中心に編成された超長距離移民船団。2030年に地球を出発した[24]。
マクロス3船団設定上、PlayStation用ゲーム『マクロス VF-X2』に登場するティモシー・ダルダントンが、かつて護衛部隊「ブラック・レイ」の隊長を務めていたことになっている[27]。2040年、惑星エデン3への移民が完了[27]。 マクロス4船団PlayStation用ゲーム『マクロス VF-X2』において設定上登場する。2033年に惑星セフィーラを環境改良して入植。 マクロス5船団新マクロス級5番艦を旗艦とする[28]、第35次超長距離移民船団[29]。マイクローン化したゼントラーディ人のみで構成される船団。マクロス5および船団護衛艦隊の艦艇はゼントラーディ系技術を活用するゼネラル・ギャラクシー社および傘下企業が建造したため、ゼントラーディ特有の曲線的デザインや緑系の配色がみられる[28]。 2045年9月に移民可能な惑星を発見、惑星ラクスと命名し入植を開始し、マクロス7船団をラクスに招待する。しかし、マクロス7船団到着前にバロータ軍の攻撃に遭い、惑星ラクス海上でマクロス5の市民は居住艦ごと拉致され、残されたバトル5以下マクロス5船団所属の艦艇は撃沈され壊滅する。さらに、交戦したマクロス5に所属する統合軍兵士の多くはプロトデビルンによりマインドコントロールされバロータ軍の兵士とされる。また、居住艦の住人はプロトデビルンによりカプセルに閉じ込められスピリチアファーム・プロジェクトに利用される。その後、マインドコントロールされた兵士や市民はマクロス7船団によって救出される。 構成
マクロス7船団新マクロス級7番艦を旗艦とする、通算第37次超長距離移民船団[24]。2038年に地球を出発し、銀河系中心方面へ向かう[24]。 船団には旗艦マクロス7のほかに研究、生産、レジャーなどの専門施設をもつ大型艦6隻が随行する。各艦はホログラムハイウェイ(ミルキーロード)で結ばれ、自家用車(簡易宇宙船)で自由に往来でき、総体的に大都市としての機能を持つ。その他の小型船、護衛の宇宙戦艦、宇宙空母、フリゲートなどの統合軍艦艇も含めると船団規模は約1,000隻、総人口は100万人以上に達する。 2045年、プロトデビルンに率いられたバロータ軍と遭遇し交戦状態に入る。 マクロス7旗艦マクロス7は都市型移民居住艦「シティ7」とバトル級7番艦「バトル7」を合わせて全長約7,770メートル、出発時の全備質量7,770,000,000トン[32]。船団長・護衛艦隊総司令およびバトル7艦長は第一次星間大戦時の撃墜王マクシミリアン・ジーナス(通称マックス)、副長はミリア・ファリーナ・ジーナス。ミリアはのちに退役し、シティ7市長選挙に当選する。バトル7は新統合軍、シティ7は行政(市庁)の管轄下に分かれ、それぞれマックス艦長とミリア市長が最高責任者に就いている。また、オブザーバーとしてバトル7の艦橋にエキセドル・フォルモが乗艦している。 シティ7マクロス7の本体である超巨大都市型移民居住艦。バトル7とはエネルギープラントを介して合体する。全長は約6,210メートル(エネルギープラント約800メートルを含む)。居住区には2045年時点で約35万人の民間人が暮らす[32]。 市街地には高層ビル群や、20世紀に存在した世界各地の名所を模した建築物が雑多に立ち並ぶ「20世紀メモリアル区画」があり[33]、商業施設、住宅地、緑化地区や人工湖なども整備され、地球と変わらない日常生活が営まれている。透明ドーム面には市民の移動手段としてチューブ式リニアモーター交通システム「星の手線」が縦横に走る。後部に付属するサブドームの内部は温室となっており[33]、森林が再現され「植物プラント」と呼ばれる。左舷には「アクショ」と呼ばれる区画が出島のように張り出しており、無許可でドッキングポートを占拠し、シティ7からライフラインを引き込んでいる[33]。正式に船団登録していない治外法権区で、治安は悪いが物価が安いため『マクロス7』の主人公熱気バサラのようなアーティストなどが住みついている[34]。底部にはバトル7サイズの艦2隻を収容し、修復が可能な真空ドックが設けられている[35]。 シティ7の運営は新統合軍から独立し、ミリア市長以下シティオフィスの管轄下にある。市長の特別許可がないかぎり、軍といえどシティ内への作戦出動は認められない。平時の治安維持は市警察(シティポリス)が担当し、「パトロイド」と呼ばれる特殊可変メカを使用している。しかし、バロータ軍兵器の侵入には対処しきれないため、ミリア市長の一存により、ガムリン・木崎大尉率いるダイアモンドフォース隊が直属防衛隊として配備される。 バトル7シティ7の先端にドッキングしているバトル級7番艦で、マクロス7移民船団護衛艦隊の総旗艦・総司令部である。全長約1,510メートル、全備質量約7,770,000トン。 2段式の飛行甲板を持ち、艦載機VF-11 サンダーボルト、VF-17 ナイトメアなどを多数搭載する。のちに当時の最新鋭機であるVF-19 エクスカリバー、VF-22 シュトゥルムフォーゲルIIが配備される。艦橋前部にはダイアモンドフォース、エメラルドフォースなどの精鋭部隊を緊急射出する電磁カタパルト3基と、サウンドフォース用サウンドブースターの格納庫がある。また、単独でも戦闘ができるよう、対空砲やミサイルなども充実している。 艦隊戦などの緊急時には通常の空母モードから人型ロボット形態(強攻型、通称「BIG-M」)へトランスフォーメーションを行う。これによりステルス効果のために内蔵されていた全火器が使用可能となり[21]、肩に位置する部分に中口径の2連装砲が姿を現す。さらに艦底に接合している砲艦「ガン・シップ」を右手に握り、超大口径ビーム砲「マクロス・キャノン」として使用する。最大威力時や連射時には伝導管を通じてバトル7本体からエネルギー供給を受ける。 対プロトデビルン最終戦(『マクロス7』第48 - 49話)でバトル7、ガン・シップともに大破。『マクロス ダイナマイト7』の時点(2047年)ではシティ7下部の真空ドックで修理中。 小説『劇場版マクロスF(下)サヨナラノツバサ』では、バジュラ本星におけるバジュラクイーンとの戦闘で、S.M.Sからの要請を受けてフロンティア船団のために援護に駆けつける。 その他の構成(7船団)大型艦シティ7以外にも、役割に応じた個性的な形状の移民居住艦が随行している。また、シティ7に対するバトル7と同様、各艦には新統合軍の護衛空母が接続されており、移民居住艦の制御や防衛を行っている。
新統合軍艦
艦載機は戦闘機1,800、攻撃機600、爆撃機9、電子作戦機120、貨物機60、連絡機100[37]。 民間船
マクロス9船団惑星エデン発[23]の新マクロス級としては9番目の超長距離移民船団。ラジオドラマ『マクロス・ジェネレーション』の舞台となる。マクロス9は閉鎖系バイオプラントを導入し、以前の船団に比べ環境維持能力が向上している。これ以後の船団は地球と同等の完全に自立した生態系を維持できるようになっている[22]。 小太刀右京の小説『マクロス・ザ・ライド』の主人公、チェルシー・スカーレットが、同船団のクロムレック・ドームでコンサートを行ったとされている。 マクロス11船団惑星エデン発[23]。シリーズ作中に名称や設定のみ存在していたが、『マクロスF』第25話に2カットのみ登場する。マクロス7と同型のバトル級11番艦「バトル11」と、それとドッキングしたマクロス7と同型の居住艦に、後方にはフロンティアと同型の環境艦や居住艦、『マクロス7』にも登場したスリースターの同型艦など多数の随伴艦が描かれている。バイオプラントの本格的な導入やシティ艦の大型化への過渡期の形態と思われる[要出典]。エネルギーを吸収して航行するための羽のようなユニットが特徴[38]。
マクロス13船団PlayStation用ゲーム『マクロス VF-X2』において、主人公が地方分権主義の組織「ビンディランス」に所属するルートを選んだ場合、統合政府の地球至上主義派「ラクテンス」の切り札として「バトル13」が登場する。アクティブステルス技術の進化により、従来の直線的デザインからやや複雑な形状に変化している。最後はビンディランスの艦隊により撃沈される。ムービーでは、バトル13の後方に各環境艦や付属艦が放射状に接続されている居住艦も描かれている。 小説『マクロスフロンティア Vol.4』では、「13」という忌み数のため正規の船団には加えられない「存在しない船団」とされている[40]。2059年、マクロス13が極秘で地球直衛任務にあたり、地球を襲ったバジュラを撃退する。艦長はかつてSDF-1 マクロスのブリッジオペレーターだったキム・キャビロフ中将。 小説『劇場版マクロスF(下)サヨナラノツバサ』でもキャビロフ提督が同艦で指揮を執り、バジュラ本星におけるバジュラクイーンとの戦闘で、S.M.Sからの要請を受けてフロンティア船団のために地球から援護に駆けつける。 マクロス17船団惑星エデンから出発した船団[23]。『劇場版マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』ではサンドブラウン系の迷彩が施され、ARMD-L(飛行甲板部)に「17」と書かれたマクロス・クォーター級が登場し、船体ナンバーからマクロス17船団所属艦とされている[41]。 マクロス・ギャラクシー船団惑星エデン発[23]の新マクロス級としては21番目となる第51次超長距離移民船団[42]。 循環システムに密閉式ケミカルプラントを採用する第4世代型巨大移民船団である。民間企業・ゼネラル・ギャラクシー社がスポンサー企業となって主導する移民船団であり[22]、全銀河でもトップレベルの技術力を有する。ハイテクノロジー重視思考で徹底的な資本主義体制が敷かれており、省力化・自動化が極度に進んだ結果、失業率が高く、一部はスラム化している。メインランドをはじめとした船団を構成する艦船は、バトル・ギャラクシーを除き他船団では見られない独自のものとなっている。 船団独自にインプラントやサイバネティックスなど人間を半機械化する技術を開発。その合法化を巡り推進派と反対派が対立し、一度は合法化の法案が否決されたものの、推進派がテロ行為などで巻き返し勝利したことで社会全体が電脳化された。インプラント化した市民は現実と仮想が重なり合った環境で暮らし、ただの広場が仮想環境を重ねることで公園になり、合成食品が味覚をコントロールすることで美味な食事になる[22]。他方、非インプラントの生身の人間はあらゆる面で過酷な生活を強いられる[22]。『マクロス・ザ・ライド』では、他の船団から来訪した生身の人間はゴーグルを身につけることで拡張現実としてインプラント・ネットワークの一部を利用できるとされている[43]。 「銀河の妖精」ことトップアイドルのシェリル・ノームは同船団の出身者。2059年、シェリルがコンサートツアーのため近隣宙域を航行中のマクロス・フロンティア船団を訪れているあいだに、ギャラクシー船団はバジュラからの大規模な襲撃を受けている旨の通信を最後に消息不明となる。 テレビ版『マクロスF』では実際には小惑星帯に無傷の状態で潜んでおり、グレイス・オコナーと船団幹部はバジュラを利用して全人類を支配しようと暗躍していた。それによってバトル級21番艦「バトル・ギャラクシー」とその艦載機がフロンティア船団と交戦するが、敗北し計画は失敗する。また全人類の支配と隷属を目的とした船団幹部の陰謀は、S.M.Sにより地球の新統合政府にも通報される。バジュラ戦役後の経緯については物語中では語られていないが、総監督の河森正治によればギャラクシー船団幹部は健在で、「とりあえずはバジュラを利用されるのは阻止できた」段階と語っている[44]。 『劇場版 マクロスF』では実際にバジュラの攻撃を受けて壊滅する。その後、船団幹部の本体を収めた装置と工作員が難民船とともにフロンティア船団に紛れ込み、バトル・フロンティアのコントロールを奪い、バトル・フロンティアをバジュラクイーンと融合させる。しかし、支配を脱したブレラ・スターンの手により船団幹部は打倒される。 マクロス・ギャラクシー
その他の構成(ギャラクシー船団)ギャラクシー船団の艦名にはデネブ・カイトスやデネブ・ダルフィムなど、デネブを冠する恒星名が付いている。
マクロス23船団惑星エデンから出発した船団[23]。 『劇場版マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』では青い船体色が施され、BASTER-L(左脚部)に「23」と書かれたマクロス・クォーター級が登場し、船体ナンバーからマクロス23船団所属艦とされている[41]。 マクロス・フロンティア船団新マクロス級としては25番目となる、第55次超長距離移民船団[48]。 2041年に地球を出発し[25]、銀河系中心方面に向かっている。2059年3月、射手座スパイラルアーム内[注 5]ビオス星系を航行中、宇宙生物バジュラの襲撃を受け戦争状態に陥る。 フロンティア船団を含む第5世代型移民船団の特徴は、最小限の補給で長距離の航海を可能にするため閉鎖系バイオプラント(人工生態系システム)を採用している点である。大型都市船の後方に複数の環境艦を連結して一体の循環系を構成し、大気・水・有機物などが無駄なく完全循環するよう設計されている。この群島のような構造から従来の新マクロス級移民船と区別して「アイランド・クラスター級移民船」とも称される[49]。環境バランスは一定に保たれているが、戦闘などの外的要因に弱いという構造的欠陥もあり、バランスが崩れると統制モードの発令によって市民生活に制限を加えることがある。 ギャラクシー船団とは対照的にフロンティア船団社会は行き過ぎた市場原理の導入や科学進歩を法律で規制することで雇用を創出する環境重視思考で、医療目的以外ではインプラント化を禁止している。また、ゼントラーディ人のマイクローン化が一般化している時代において例外的に巨人サイズでの共存を認め、巨人文化(メガ・カルチャー)の創出をうながすといったリベラルな姿勢をとっている。成人年齢は17歳。言語は英語をベースに日本語、中国語が混ざったものを共通語として使っている[25]。船団の総人口は1000万人に達しているが、将来的に1億人程度までの増加を見越したキャパシティーがある。 行政機構は上・下院議会の上に大統領を元首に戴く「議会制民主主義/大統領制」である[50]。大統領は三権と軍部(フロンティア移民船団護衛艦隊)に優越する統治権をもち、地球の新統合政府から派遣される首席補佐官が監査役を務める[50]。テレビ版では第4代大統領ハワード・グラスがバジュラ戦役の最中に暗殺され、その首謀者である首席補佐官レオン・三島が第5代大統領に就任する(のちに告発され、失脚)。劇場版ではグラス大統領、三島首席補佐官ともにギャラクシー船団の工作員により殺害される。 船団の運営には、陰ながら船団の財政支援者である星間運輸企業オーナー、リチャード・ビルラーの影響力も大きい。 移民船団護衛艦隊自身も組織の硬直化やゴーストによる戦術のオートメーション化により士気や錬度が低下しており、ビルラー傘下の民間軍事プロバイダS.M.Sや、それに技術支援を多大に行っているL.A.I社の役割が増している。 テレビ版・劇場版ともに、バジュラよりバジュラ本星を譲り受けて入植する。 マクロス・フロンティア巨大都市型移民居住艦とバトル級空母の構造、およびドッキング方式は従来の新マクロス級と同じだが、全体的に大型化している。随伴する居住艦、農業リゾート艦、工業艦などは円筒形型のドーム構造に統一され、アイランド1を中心にV字型に連続して接続されている(これらの艦は「アイランド+数字」で呼称される)。また、アイランド1の左舷側部にはS.M.Sが所有している可変ステルス攻撃宇宙空母マクロス・クォーターが停泊している。 アイランド1船団住民の半数にあたる約500万人が生活する巨大都市型移民居住艦。天窓式のドームに開閉式の防護シェルを持つ構成は従来の新マクロス級と同様だが、その全長は約15キロメートルと従来艦の約2.5倍に相当する。地上面からドーム最上部までの高さは約2,000メートル。構造材を軽量化するため、艦内の人工重力は0.75Gに設定されている。 地表の居住区には港湾部・市街地・丘陵地帯などがあり、地下には歓楽街や物資備蓄スペース、避難シェルター、さらにその下には動力部や環境・重力維持のための装置が備えられている。マクロス7シティ艦のメモリアルパークと同じく、アイランド1地表部には2000年代初頭の地球社会が再現されており、各エリアには民族構成を反映した町並みが作られている。心理的な圧迫感を和らげるテーマパーク的な意味があり、景観を新鮮に保つためブロックごとに定期的に建物の入れ替えを行っている[51]。地表部に住めるのは船団運営に関わる行政・軍・宇宙航行・生態系管理などの関係者で、市民の大多数は地下の居住区で生活している。透明ドームの内面にはチューブ式リニアモーター鉄道網が走り、フロンティア・メトロ(FMR)が各艦を結ぶ主要な移動手段となっている。 『マクロスF』アニメ本編(テレビ版・劇場版)および漫画・小説などの関連作品には以下のような場所が登場する。〈〉内はモチーフにされた、かつて地球上に存在した場所や施設である。
環境艦アイランド1に多数接続される小型艦を環境艦と呼ぶ。全長8,000メートル・直径3,000メートルの円筒形をしており、マクロス7船団のシティ7が全長6.2キロメートルということを考慮すれば十分巨大である。アイランド1と同じく地表部と地下部に分かれており、上部の天窓は緊急時にはシャッター式の装甲で覆われる。 環境艦は単独でもバイオプラントとして機能するが、連絡シャフトを通じてアイランド1や他の環境艦と資源を循環することで効率を高めている。従来(マクロス7など)は役割に応じて個性的な艦が随行していたが、それに代わるものであり、見た目はどれも同一ながら艦内はその役割に応じてさまざまである。アイランド1の後方に2列縦隊で連結されており、本編映像では1列15艦(2列30艦)以上並んでいることが確認できる[56]。アイランド1の面積を東京の山手線内に例えると、アイランド群は神奈川県の三浦半島まで広がっていることになる[14]。 環境艦が損傷し復旧が困難な場合、またはその他緊急時には住民や利用可能な資源を移動したうえで、個別に放棄や凍結などの管理が可能である。ただし、一定数以上放棄すると環境バランスが崩れ、アイランド1の環境維持も困難になる。戦闘の激化とともに環境艦は捨て駒とされ、バジュラ本星降下作戦時にはアイランド1を守る盾代わりにされる。 テレビ版・劇場版および関連作品には以下の艦が登場する。
モデルとなった実在する場所・施設
BATTLE25/MF25-01 バトル・フロンティアフロンティア船団護衛艦隊を統轄する総旗艦・総司令部で、バトル級25番艦である。巡航時はアイランド1の先端にドッキングしている。船体各所に25のマーキングがあり、司令室の球形のホログラムスクリーンには「バトル25」と表示されているが、作中では船団名同様「バトル・フロンティア」と呼ばれる。全長1,681メートル、全幅521メートル、全備重量16,550,000トン。従来のバトル級より全長が200メートルほど伸び、重量は2倍以上に増している。これはバトル・ギャラクシーも同様。 艦体は6隻の戦闘艦が組み合わさる構造となっており、指揮空母1隻(胴体)、空母2隻(両腕)、突撃戦艦2隻(両脚)、重砲撃艦1隻(主砲)に分離後も各個が独立展開し、フォールド航行も可能である。指揮空母のブリッジには球形のホログラムスクリーンを使う巨大な戦闘指揮所[注 8]があり、有事の際は臨時に政府機能が置かれる。 従来艦と同様にトランスフォーメーション機能を持つが、空母形態のままでも主砲マクロスキャノンの使用が可能である[注 9]。変形シークエンスや強攻型での主砲マクロスキャノンの発射体制はバトル7とほぼ同じで、強攻型(人型形態)に変形後はマクロスアタック[46]で格闘戦をすることができる。 テレビ版ではバジュラ戦役が終結して以降も健在であるが、『サヨナラノツバサ』ではギャラクシー船団幹部に戦闘指揮所を乗っ取られてバジュラクイーンと融合させられ「クイーン・フロンティア」となり、援軍に駆けつけた他船団所属マクロス・クォーター級の主砲マクロス・キャノンが直撃するまえに、早乙女アルトとともにどこかへとフォールドする。 その他の構成(フロンティア船団)艦名が判明している艦艇を以下に示す[57]。
マクロス・ツーナイン船団『マクロス ザ・ミュージカルチャー』の舞台になっている船団。「マクロス30周年プロジェクト」の公式サイト内にも設定がある[26]。 地球発の新マクロス級として29番目の超長距離移民船団[26]。 恒星重力波の影響で居住区が大きく損傷するも市民の手で復旧されつつあるとされる[26]。またフォールドエネルギーを節約するために交流を近距離宙域を航行している船団のみに限っている[26]。ゼントラーディ人の巨人化は認められておらず、地球人と同じマイクローンサイズで生活している。 当初は戦いに疲れた他の移民船団に住まう人々が集うオアシスとして存在していた。一方で「武力を持つから争いに巻き込まれる」という極端な思想下で非戦主義を標榜して貫いてきており、バルキリーや護衛艦隊などのいっさいの武力を放棄した非武装中立船団でもあった。それゆえ武力を背景にした一方的で不利な外交交渉を押しつける他船団の圧力により経済状態は悪化していく。 2062年に出航30周年を迎える。このときのツーナインシティの市長はセルジュ・コーバン=グラス。このほか、アイランド・シティ、イケブクロ・シティ、アイランド・オーサカなどの地区がある。 2063年12月13日に、節約しながら蓄積してきたフォールドエネルギーを消費し、長距離フォールドを行う。 アイランド・ジャックポット『マクロスΔ』に登場する、惑星ラグナのバレッタシティに係留された移民船。ラグナへの入植時の時点では、防護シェルのない初期の艦型で、マクロス7同様に複数の環境艦を引き連れていた。 2067年の時点ではアイランド船のみで沖合に停泊しており、バトル級は存在せず、港や陸地にある都市部との連絡橋が設置されている。陸地内陸にはケイオス・ラグナ支部の拠点である800m級マクロス型戦艦マクロス・エリシオンが係留されている。 非公式設定の船団以下はソフトバンククリエイティブ(現・SBクリエイティブ)より出版されている「ヴァリアブルファイター・マスターファイル」シリーズに記載されている船団である。同書籍シリーズの内容はいずれも「公式設定」ではないと明記されている。ここでは「マクロス・○○」と名付けられているものの「新マクロス級」とは明記されていない船団についても述べる。 マクロス・オリンピア船団『ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25 メサイア 新たなる救世主』で扱われている船団。作品世界内の2065年、同書籍がマクロス放送出版オリンピア船団支部より刊行される[58]。 マクロス・ギャラクシー船団、マクロス・フロンティア船団とともに銀河の中心を目指して航行する超長距離移民船団。位置関係はフロンティア船団の後方約500光年を同一線上で追うかたちとなっている(2056年12月時点)[59]。 2053年に、新統合政府はバジュラの棲息域へと向かっているフロンティア、オリンピア、ギャラクシーの3船団に対して、YF-24 エボリューション関連の技術を供与することを決定し、「トライアングル計画」と呼ばれる新型可変戦闘機開発計画が着手される[60]。フロンティア船団にYF-25、オリンピア船団にYF-26、ギャラクシー船団にYF-27の開発ナンバーが与えられるが、オリンピア船団は対バジュラ機体の開発よりも、プロトカルチャー遺跡由来のオーバーテクノロジーを研究することに関心を示していたとされ、YF-26の開発を打ち切り、フロンティア船団とYF-25の共同開発を行う[61]。 2054年にはM28球状星団内のガイノス恒星系で惑星ガイノス3を発見し、資源補充や地球との連絡中継点とすることを目的として10年ほどのテラフォーミングを伴う開拓が行われて入植する。また惑星の防衛にVF-25が導入される[62]。 2058年を舞台とする小説『マクロス・ザ・ライド』ではフロンティア船団、ギャラクシー船団と同様にバンキッシュ・レースが行われており、グレン・エッケナーがチャンプとなる。 2064年、「ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25 メサイア」内の記事「ソードダンサー」の筆者がVF-25飛行隊の教導のため派遣されたS.M.Sパイロット、上草シオン大尉(S.M.Sで用いられる偽名)にインタビューを行う[63]。また同年には、シェリル・ノームが一時オリンピア船団を活動の拠点としている[64]。
マクロス・ヴァリエント船団『ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25 メサイア 新たなる救世主』内の記事「ロスト・チルドレン」(96 - 101頁)に登場する船団。 第46次長距離移民船団。旗艦マクロス・ヴァリエントを含むメインアイランドを筆頭に、工場艦や環境艦、護衛艦隊など、およそ900隻の艦で構成される。 出発から約20年後の2061年9月、銀河系ペルセウス腕を銀河外周に沿って航行しているところ、前方約400万キロメートルの位置に、ゼントラーディ軍基幹艦隊の島艦隊の存在を確認する。当時の大統領ラザラス・ハイデンは72時間後のフォールドを決定する。同時に惑星メガーラを母港とする特務艦CV-455バルバロッサが基幹艦隊の航路情報を調査・把握するために派遣される。バルバロッサの調査結果に基づいて、9月13日正午にフォールドが実施されるが、第97環境艦セントーサが何らかのトラブルにより基幹艦隊の真っ只中にデフォールドする。安全保障上の理由から見捨てる以外にないと判断されるが、バルバロッサが独断で動き乗員乗客1200名の救出に成功し、セントーサは基幹艦隊に情報を与えることを防ぐためにMDE弾頭により消滅させられる。 マクロス・エラント船団『ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25 メサイア 新たなる救世主』15頁に記載のある船団。
マクロス・オデュッセウス船団『ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25 メサイア 新たなる救世主』54頁に記載のある船団。
マクロス・チャレンジャー船団『ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25 メサイア 新たなる救世主』60頁に記載のある船団。2063年にAクラス居住可能惑星カーリスを発見し入植する[65]。
新統合軍護衛艦移民船団を外敵から守る護衛艦隊は可変戦闘機編隊の母艦となる宇宙空母と宇宙戦艦、宇宙巡洋艦、宇宙フリゲートなどで編成され、バトル級に指揮中枢が置かれる。船団旗艦の新マクロス級移民船や非戦闘艦が最奥に位置し、その周囲に小型戦闘艦が第1次防衛ライン、中型・大型戦闘艦が第2次防衛ラインを敷く。なお、以下の護衛艦は配備先や製造時期によって細部が若干異なる。これらは移民船団のみならず、地球や各移民惑星の防衛にも用いられている。
その他の艦船
脚注注釈
出典
関連項目 |