攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL
『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』(こうかくきどうたい ゴースト イン ザ シェル)はSCEIから1997年7月17日に発売されたPlayStationのゲームソフト。ジャンルはアクション・シューティング。初の『攻殻機動隊』ゲーム作品。漫画版をベースとしているため、既にアニメ化されていた映画版とはキャストやデザインが異なっている。 ストーリーニューポートシティにあるサイボーグメーカー、メガテクボディ社が人類解放戦線を名乗るテログループによって爆破される。緊急招集を受けた公安9課こと攻殻機動隊は、「フチコマ乗り」としての能力を強化された新人隊員と共に、ネット上に流された犯行声明の発信源であるベイエリアへと向かう。 概要当時それほど一般的でなかったフルデジタル製作によるオープニングアニメーションは高く評価された。 動くフチコマを観られるのはゲームのみだが、ゲーム自体はストイックな内容と独特の操作感覚で難易度が高い。 システムプレイヤーがフチコマと呼ばれる多脚戦車に乗り込んでテロリスト達を倒してゆく、面クリア型アクション・シューティングである。フチコマには、低威力だが連射の効く主武装のマシンガン・広範囲を攻撃できるグレネード・敵を追尾するミサイルが搭載されており、これらを使い分けながら各ミッションを攻略する。視点はFPS・TPSから選ぶ。フチコマはダッシュやジャンプといった派手なアクションはできないが、壁や天井に張り付いたまま走行したり、L・Rボタンをつかったスライド走行など軽快で個性的な操作感を実現している。また各ステージは倉庫街や水没した都市、下水管内部や高速道路を走りながらの戦闘など非常にバラエティに富んでいる。ゲームモードは2つあり、シナリオに沿って進めてゆくミッションと、制限時間内により多くのターゲットを破壊してスコアを稼ぐトレーニングがある。ミッションの合間にはストーリーを堪能するアニメムービーと作戦を説明するブリーフィングが、トレーニングには得点に応じて10種類のアニメが流され、高得点を獲得すると素子や9課のメンバーに褒められる。一度観たムービーはリプレイで自由に観られる。 登場人物原作共通の人物については各リンク参照
原作者との関わり企画当初は映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の雰囲気で製作される予定だったが、原作者である士郎正宗から映画とは違う形でやってほしいという要望があり、原作版に近い形にキャラクターデザイン・キャスティングとも変更された。また士郎はエンディングには原作・協力とだけクレジットされているが、ムービーの絵コンテにアイディアを出したり、多数の衣装デザイン画(書き下ろし)やビル建築現場の資料写真などを製作スタジオに提出しており、これらはムービー製作に役立てられた。[1] また、士郎はゲームデザインについても構想しており、プレイステーションソフトジャンピングフラッシュ にて高度な3Dゲーム開発技術を見せたエグザクトに自ら電話をかけて開発依頼をしている。 音楽本作の音楽プロデューサー、OP曲を担当した石野卓球をはじめとするテクノミュージック界において著名なアーティスト達が音楽を提供したことも本作の特徴のひとつである。中でもデトロイト・テクノの創始者であるデリック・メイも参加しており、彼の提供した楽曲が事実上彼の最新曲である。CDやアナログディスクでサウンドトラックが発売された。
参加アーティスト一覧出典
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