意志と表象としての世界
『意志と表象としての世界』(いしとひょうしょうとしてのせかい、独: Die Welt als Wille und Vorstellung)は、1819年に公刊されたドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウアーの主脳たる著書[1]。 1844年にはこの書『正編』第二版、ならびに『正編』の補足にあたる『続編』が刊行された[2]。さらに1859年に第三版が、正・続編ともに刊行された[3]。初の邦訳は、東京大学に宗教学科を創設した宗教学者である姉崎正治によって行われ、『意志と現識としての世界』(1910年)という題名で出版された。[4]。 概要本書成立まで
解説
批評
内容〈正編〉序文
第一巻「表象としての世界の第一考察」~根拠の原理に従う表象、すなわち経験と科学との客観~[注 4]
第二巻「意志としての世界の第一考察」~すなわち意志の客観化~
第三巻「表象としての世界の第二考察」~根拠の原理に依存しない表象、すなわちプラトンのイデア、芸術の客観~
第四巻「意志としての世界の第二考察」~自己認識に達したときの生きんとする意志の肯定ならびに否定~
内容〈続編〉『続編』は、『意志と表象としての世界』第二版(1844年)を刊行する際に追加された。その内容は『正編』の補足に相当する。正・続編の関係、および分けた理由を、『正編』第二版序文で説明している。以下は、第二版序文の該当箇所の概要である[27]。
また、同じく第二版序文にて、「それはそうとして、わたしの哲学をまだ知らない人は、続編を参考にしたりせずに、なんとしてもまず正編を通読し、続編は二回目に読むときにはじめて利用するというのが一番いい」と述べている。[28]
日本語訳
脚注注釈
出典
参考文献
外部リンク |