忠治活殺剱
『忠治活殺剱』(ちゅうじかっさつけん)は、1936年(昭和11年)製作・公開、久保為義・マキノ正博共同監督による日本の長篇劇映画である[1][2]。新字体表記『忠治活殺剣』[1]。 略歴・概要1936年(昭和11年)2月18日にマキノトーキー製作所が製作・公開した、月形龍之介主演による『國定忠治 信州子守唄』の続篇、『忠治血笑記』のさらに続篇である[3]。伊藤大輔が監督したサイレント映画『忠次旅日記 御用篇』の前半にあたる作品であるが、本作の続篇は製作することができず、「御用」に至る完結部分は描かれずに終わった[3]。本シリーズは、伊藤が1927年(昭和2年)に手がけた『忠治旅日記』三部作の脚本をもとに、これを同社の設立祝いに贈られたマキノがリメイクしたものである[3]。『忠治血笑記』以降、忠治役が月形から変更になっているのは、月形サイドの都合のためであったが、同年前半、月形は7作のマキノトーキー作品に出演した[4]。月形に代わって忠治役を演じた清水英太朗は、もともと「清水英朗」の名で松竹下加茂撮影所に所属した俳優であった[5]。 2005年(平成17年)に発掘・復元された45分の上映用35mmフィルムに、音声トラックのないサイレント版・60分の16mmフィルムから欠落したシーンを補っての「復元版58分」が、現存する最長版である(2008年)[2][3]。同最長版は、東京国立近代美術館フィルムセンターが所蔵している[2][3]。本シリーズについては、『忠治血笑記』の原版ネガフィルムおよび上映用ポジフィルムは散逸して残っておらず、『國定忠治 信州子守唄』については19分の短縮版上映プリントのみが現存する[3][6]。 スタッフ・作品データ
キャストシリーズ
脚注
参考文献
関連項目外部リンク
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