徳島駅前再開発ビルアミコビル(とくしまえきまえさいかいはつビルアミコビル)は、徳島県徳島市の徳島駅前、元町にある商業ビル。通常は単にアミコビルなどと呼ばれる。
概要
東館と西館があり、1983年の開業時は東館にキーテナントのそごう徳島店が入り、西館にアミコ専門店街、徳島東急インが開業した。特に徳島そごうの開業により、徳島駅周辺の買い物客の流れが大きく変わり、かつては東新町に「丸新」、元町に「つぼみや」という地元資本の百貨店があったが、いずれもそごう開店後に閉店となった。
1998年4月の明石海峡大橋開通や2000年代以降の郊外への大型店舗の出店によりそごうへの客足が減少し、2020年8月31日にそごう徳島店が閉店。一部店舗は跡地にそのまま残り、アミコ東館として営業開始した[1]。その後、ビルの空きスペースに高松三越のサテライトショップや徳島県青少年センターが入ることが決定した。高松三越サテライトショップは2021年10月に一部が先行開業した後、2022年4月13日に三越徳島としてグランドオープンした[2]。
歴史
完成前
- 1903年 - 寺島尋常小学校(現 徳島市内町小学校)が、現在の徳島駅前再開発ビルアミコビル敷地(徳島市寺島本町西)に移転。
- 1963年 - 内町小学校を移転し、その跡地に再開発ビルを建設する計画が、徳島市や地元地権者の間で持ち上がった。
- 1972年 - 徳島商工会議所がまとめた徳島商業近代化計画で、中心市街地を駅前地区と新町地区を2つの核として整備、発展させるという「2眼レフ構想」が立てられ、駅前西地区の再開発が現実味を帯びてきた。
- 1976年8月19日 - 内町小学校の移転先が徳島刑務所から現在地(西ノ丸運動場)に変更。
- 1977年 - 山本潤造市長は再開発事業を最重要施策に位置付け、その後市を中心とした地権者が徳島駅西地区市街地再開発準備組合を設立。
- 1978年4月 - 内町小学校が現在地に移転。8日開校[3][4]。
- 1979年
- 2月23日 - 徳島都市開発株式会社の創立総会。キーテナント探しや地元商業者との折衝が行われた。このときの計画では、ビルは地下3階、地上15階建て、延べ床面積は90560m2と、現ビルの倍近い規模のものであった。のちの調査で地盤が軟弱であることが分かり、縮小された。なお、キーテナントのデパートの面積は約20000m2が想定された。
- 2月27日 - 内町小学校が現在地に移転[5][4]。
- 1981年
- 内町小学校の旧校舎を取り壊し。
- 4月 - 通り沿いの店舗を解体開始。
- 1982年12月17日 - 徳島駅前再開発ビル上棟式。
- 1983年5月19日 - 愛称が「アミコ」に決定。
完成後
- 1983年
- 1992年3月22日 - アミコ専門店街が新装開店。
- 2012年4月1日 - 徳島市立図書館が移転。
- 2018年4月1日 - 徳島東急インがスマイルホテル徳島にリブランド。
- 2020年
- 7月1日 - 徳島市立木工会館の後継として市が整備した「徳島市産業支援交流センター」が1階と9階にオープン[6]。
- 8月31日 - そごう徳島店が閉店。
- 11月13日 - 三越伊勢丹ホールディングスが2021年9月の開業を目標にアミコビルへの出店を計画していることが徳島新聞により報じられた[7]。
- 2021年6月7日 - 高松三越がアミコビルへのサテライト店舗の出店を正式発表[8]。
- 2022年
施設
建物は西と東に分かれており、下層階は一体となっているが、3階以上は連絡通路のみで行き来でき、6階以上には連絡通路もない。
西(アミコ部分)
東(旧そごう部分)
ほか
共通・その他
かつての施設
- そごう徳島店 - 2020年8月31日閉店。
- 徳島市交通局徳島駅前営業所 - そごう部分の1階。2010年8月31日閉所[11][12]。
- 徳島駅前市民サービスコーナー - そごう部分の1階。2010年8月31日閉所。
- 徳バス観光サービス本社 - アミコ部分の2階。
- 徳バス観光サービスアミコ営業所 - アミコ部分の1階。2015年10月17日閉所[13]。
立地
住所
旧そごうは寺島本町西1-5、その他のテナントは元町1-24を所在地として表示しているが、これらはテナントのビル内の位置とは必ずしも一致しない。
実際の町割では、
となっている[3]。
建設前
寺島本町西・藍場浜部分には、1903年から1978年または1979年[4]まで内町小学校があった。学校の所在地は寺島本町西となっていた[5]。
元町部分には、元町商店街の一部のアーケード商店街があった。南の国道192号沿いにも商店等があった。
交通
脚注
外部リンク