座位(ざい)は、専門的分野では元来の用字「坐位」で記されることが通常(cf. wikt:座#日本語)で、一般向けに記される場合の多くに「座位」が用いられる。
坐位および座位には、大きく分けて3つの意味があり、それぞれに派生的な意味がある[1]。
座る位置
座る位置のこと。
上座(じょうざ、かみざ)・下座(げざ、しもざ)[2][3][4]など、上下関係で区別されるものが多い。土下座も元来は、尊ぶべき相手に対して行う下座の一種であり、上下関係で言う「座位」に関連している。
座る順番
座る順番、すなわち、席次(儀式や会合での座席の順序。席順)のこと。
- 用例
座った姿勢
座った姿勢を指す語。
- 用例
- ヒト、形態学的にヒトと近似の動物(類人猿など)、および、人型もしくは人に譬えることのできる人工構造物(仏像、人型ロボットなど)の、姿勢に関して言う「坐位(座位)」。
- 人間科学・医学・看護学・介護などの用語としての「坐位(座位)」。
- 分娩体位の一つとしての「坐位(座位)」(坐位分娩[座位分娩])。
- 看護および介護における「坐位(座位)」。座位の種類には「あぐら座位」「椅座位(きざい)」「車イス座位」「正座」「端座位(たんざい)」「長座位(ちょうざい)」「横すわり」「とんびすわり」などがある[5]。
- 長坐位(長座位):足を伸ばした状態の座位。
- 半坐位(半座位):背もたれを45度程度起こした状態の座位で、ファウラー位(ファーラー位とも) (Fowler's position) とも呼ばれる。
- 端坐位(端座位):ベッドの端などで足を下に下ろした状態の座位。
- 坐位バランス(座位バランス)。
- パラリンピックの競技種目における「座位」。用例:「アルペンスキー男子回転(座位)」「座位バレーボール」。
- 性科学における、性交体位の一つとしての「坐位(座位)」。 → 座位 (性行為)
脚注
- ^ 松村明監修; 小学館. “座位”. デジタル大辞泉 - 大辞泉. コトバンク. 2010年4月12日閲覧。
- ^ 松村明監修; 小学館. “上座”. デジタル大辞泉 - 大辞泉. コトバンク. 2010年4月12日閲覧。
- ^ 松村明監修; 小学館. “下座”. デジタル大辞泉 - 大辞泉. コトバンク. 2010年4月12日閲覧。
- ^ 松村明監修; 小学館. “上座と下座”. デジタル大辞泉 - 大辞泉. コトバンク. 2010年4月12日閲覧。
- ^ 三好春樹「座位」『実用介護事典』講談社、2005年11月、ISBN 978-4062593526、281頁。
関連項目