平松 茂雄(ひらまつ しげお、1936年(昭和11年)2月9日[1] - 2023年(令和5年)7月5日)は、日本の政治学者、評論家。国家基本問題研究所評議員。
略歴
静岡県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、1966年(昭和41年)同大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学(1986年(昭和61年)に法学博士)。1967年(昭和42年)防衛庁防衛研究所入所、1980年(昭和55年)第1研究部第3研究室長を経て、1987年(昭和62年)から2005年(平成17年)まで杏林大学社会科学部(のちに総合政策学部)で教鞭をとった。
長年、中華人民共和国の軍事面での台頭について警告を発している[2][3][4][5][6][7][8]。東西冷戦終結間際の時期(1988年(昭和63年)頃)に、中国が冷戦崩壊後の世界で軍事的に台頭することを予想していたのは自身のほかにはほとんどいなかったと述べている[9]。
2023年7月5日、老衰のため死去。87歳没[10]。
著書
単著
論考
- 徳田教之 編「軍事戦略の決定」『中国社会主義の戦略形成 1953-58』アジア経済研究所、1976年。
- 慶應義塾大学法学部 編「中ソ関係の展望――中国側からの分析」『慶應義塾創立一二五年記念論文集 慶應法学会・政治学関係』慶應義塾大学法学部、1983年10月。
- 「台頭する中国と東アジアの安全保障」『東アジアの乱気流 安定への道を探る』吉田信行・野副伸一・竹下秀邦・小林熙直、亜細亜大学アジア研究所〈アジア研究所叢書 11〉、1997年3月。ISBN 4-900521-11-6。
- 今井隆吉、山内康英 編「中国の核兵器開発と米中核管理交渉」『冷戦後の東アジアと軍備管理 日米共同研究プロジェクト最終報告書』国際文化会館、1999年7月。
- 愛知大学国際問題研究所 編「中国・台湾関係と中国の対台湾軍事戦略」『21世紀における北東アジアの国際関係』東方書店、2006年3月。ISBN 4-497-20603-3。
- 「中国の国家戦略と日本」『岐路に立つ日本の安全 安全保障・危機管理政策の実際と展望』森本敏監修、北星堂書店、2008年1月。
共著
共編著
監修
訳書
脚注
外部リンク