帝國製薬株式会社(ていこくせいやく)は、香川県東かがわ市に本社を置く医薬品メーカー。
他社製品のOEMも行っている。
沿革
- 1848年 - 五代目当主・赤澤庄蔵、薬売買株一つを譲り受けて開業する。
- 1883年 - 赤澤忠太郎薬舗開業免許を受ける。
- 1892年 - 防そ散の請売許可を得る(当社殺そ剤の端緒)。
- 1918年 - 資本金100万円をもって帝國製薬株式会社を設立。
- 1926年 - 黄燐性殺そ剤「薬猫」を発売。
- 1938年 - パップ剤の端緒となる「ホルキス」を発売。
- 1943年 - 香川県下212の企業体を合併し、統制会社たる香川県製薬株式会社が設立。赤澤忠太郎が初代社長に就任。
- 1953年 - 大阪市淀川区(旧・東淀川区)に大阪工場を設置。
- 1957年 - 大阪工場を分離。大阪工場は「扶桑化学工業株式会社」となり、赤澤庄三が社長に就任。
- 1974年 - パップ剤の医家向け許認可を受け、当社の主力製品となる。
- 1975年 - パップ剤新工場(旧・第1工場)第1期竣工、1978年完成。
- 1984年 - 本社敷地内に9階建ての製剤開発研究所(現・研究棟)が竣工。
- 1985年 - 帝國漢方製薬株式会社を設立。香川県白鳥町(現・東かがわ市湊)に同社白鳥工場完成。
- 1986年 - 太田製薬株式会社の株式を取得し、経営に参画。
- 1988年 - 日本初の医療用経皮吸収型インドメタシン貼付剤「カトレップ」の承認取得、製造開始。本社敷地内に5階建て、総面積6,451平方メートルの新工場(現・第2工場)が完成。
- 1989年 - 香川県白鳥町(現・東かがわ市湊)に配送センター完成。
- 1991年 - 香川医科大学(現・香川大学医学部)寄附講座開設「薬物生体情報学」。
- 1992年 - 営業部門を独立させ、テイコクメディックス株式会社を設立。
- 1993年 - 第4工場(テープ剤・軟膏剤工場)竣工。徳島県池田町に殺そ剤専門の池田工場稼動。医療用経皮吸収型フェルビナク貼付剤「セルタッチ」の承認取得、製造開始。
- 1994年 - 徳島工場(帝國漢方製薬株式会社)稼動。
- 1995年 - 薬専(OTC)部門を独立させ、テイコクファルマケア株式会社を設立。日本製薬工業協会に加入。
- 1997年 - 本社隣接地の東洋紡績株式会社三本松工場跡地取得。米国現地法人「Teikoku Pharma USA, Inc.」設立。徳島工場隣に用地を取得し、化粧品等専門の土成工場稼動。
- 1998年 - 創業150周年、会社設立80周年を迎える。「創業百五十年史」発行。
- 1999年 - 米国において、帯状疱疹後神経痛貼付剤「Lidoderm」新薬承認、販売開始。
- 2000年 - 「ドボネックス軟膏」新薬承認、販売開始。東洋紡跡地に第8工場竣工、稼動。
- 2001年 - 英国現地法人「Teikoku Pharma UK Ltd.」設立。硫酸モルヒネ徐放性製剤「MSツワイスロンカプセル」承認取得、製造開始。第7工場稼動。
- 2003年 - 帝國製薬、扶桑化学工業、青島扶桑精製加工有限公司の3社合弁会社「扶桑帝薬(青島)有限公司」設立。
- 2008年 - テイコクメディックス株式会社の全株式を日医工に売却(同社は2009年に傘下企業の統合により日医工ファーマ株式会社となった)。
- 2024年 - ライオンから「ハリックス」ブランドの商標権・製造権・販売権を譲受、同年4月にテイコクファルマケアを通じて発売[1][2]。
概要など
- 貼付剤製剤の先駆者として、パップ剤では世界一を誇る。売上高271億円、経常利益71.6億円(いずれもH17年12月期)の優良企業。製品の大半はOEMによる受託生産。
- 四国アイランドリーグplusの運営会社、IBLJに出資している。
その他
脚注
外部リンク