市場稲荷神社
市場稲荷神社(いちばいなりじんじゃ)は、大阪府泉南市信達市場の熊野街道沿いにある神社である。登記上の宗教法人名称は稲荷神社(いなりじんじゃ)。 由緒祭神は豊宇気毘売大神(とようけひめおおかみ)で、鳥羽天皇が1108年に伊勢外宮から勧請したものである。 配神は赤井神社(梅の宮、大阪府指定史跡)および牛神神社。赤井神社は淡輪文書にある幻の大巨刹仏性寺の守護神であった。仏性寺は織田、豊臣の根来攻めの際焼失したと云われる。牛神神社は牛の守護神で、毎年七夕の早朝に農家は飼い牛を池で洗い清めて参拝をした。 歴史稲荷とは、稲みのる、なるの意味であり農業を始めとする機織その他各産業の発展を司る神を奉斎する社の義であって伊勢内宮の天照大神と共に日本の始祖の女神である豊受大神の御神徳を称賛する尊号である。紡績、織布、商業、農業、建築等の神。
年中行事
秋祭り稲荷神社の祭りで氏子中から毎年十五軒の当番が持ち回りで受けもつ。各氏子の軒先には御神燈の大きな提灯をさげ、他所村の親戚、知人などを招き、押し寿司、カニ、あんこ餅等の料理を振舞う。氏子帳戸口の家が当番宿となり八朔の日に初寄合いをして祭りの準備にかかる。宵宮の暗くなる頃、大八車に太鼓を載せ伊勢音頭をとり提灯をもって表参道から境内へ参拝、灯篭にお光りを入れる。青年団がやぐらを曳き熊野街道を北は大苗代の辻、南は牧野の境界まで往来、途中市場青年会場と当番宿で酒、肴(枝豆・煮干し)で休憩する。本祭の10時半頃から氏子(男)は宮の帳での座に出かける。当番は帳の裏手で祭事の世話接待する。拝殿では神主の祝詞や巫女の御神楽の奉納があり長老七人衆が祭事を行う。やぐらは11時半頃に宮入り、座は酒宴の最中である。村人はその宮入りについて来る。2時頃やぐらは宮を引きあげ、氏神様を乗せたやぐらで村中を練り歩く。座はやぐらの引き上げと共にお開きとなる。当番は夜になり又お光りを入れ、夜11時頃に火を落とす。やぐらも小屋へ納める。当番宿は十五軒の宿として大盤振舞い、翌日は打ち上げへ行く。 交通アクセス周辺情報 |