崔 実(チェ・シル、
1985年9月6日[1] - )は、在日韓国人三世の日本語で作品を書く小説家。
経歴・人物
日本の小学校を卒業後、朝鮮学校に進学し、その後アメリカに留学する[2]。
2016年、「ジニのパズル」で第59回群像新人文学賞を受賞してデビュー[3]。辻原登から選評で「素晴らしい才能がドラゴンのように出現した」と絶賛される[4]。同作が第155回芥川龍之介賞候補に選ばれる[5]。
単行本化した『ジニのパズル』で第33回織田作之助賞、第104回芸術選奨文部科学大臣新人賞をそれぞれ受賞する。
受賞・候補歴
作品
単行本
- 『ジニのパズル』(講談社、2016年7月 / 講談社文庫、2019年3月)
- 『pray human』(講談社、2020年9月 / 講談社文庫、2022年9月)
単行本未収録
小説
随筆・対談
- 「小さな崔実たち」 - 『本』2016年8月号
- 「乃木坂活字部! 対談 崔実」(高山一実との対談) - 『ダ・ヴィンチ』2017年2月号
- 「フィリップ!」 - 『群像』2018年7月号
- 「アンケート特集 シネマ2019」 - 『群像』2020年2月号
- 「朝、起きられない。」 - 『新潮』2020年5月号
- 「声をあげる勇気 無意識と共振するエモーション[6]」(いとうせいこうとの対談) - 『群像』2020年10月号
- 「約束」 - 『本』2020年10月号
- 「街の気分と思考 大晦日の秘密のサンタミッション」 - 『新潮』2022年2月号
- 「街の気分と思考 爆弾」 - 『新潮』2022年7月号
- 「街の気分と思考 待ち人」 - 『新潮』2022年11月号 - 12月号
- 「街の気分と思考 0x0xxxxxxxx」 - 『新潮』2023年4月号
- 「街の気分と思考 深くおちる」 - 『新潮』2023年7月号
- 「街の気分と思考 都会の小人」 - 『新潮』2024年1月号
- 「あなたの肉体とわたしの辛ラーメン」 - 『群像』2024年10月号
その他
出典
- ^ 第59回群像新人文学賞
- ^ 織田作之助賞 不安や焦燥、筆先に込めて 崔実さん、関大で受賞記念対談
- ^ 群像新人文学賞決まる 崔実さんの「ジニのパズル」 - 産経ニュース
- ^ 【文芸月評】民族の葛藤 響く歌声 : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
- ^ ジニのパズル 崔実著 少女の日常に介入する「政治」|エンタメ!|NIKKEI STYLE
- ^ 【いとうせいこう×崔実 特別対談】『pray human』はなぜ魂を揺さぶるのか (2020年9月18日) - エキサイトニュース
外部リンク