崔勝鎬
崔 勝鏑(チェ・スンホ、최승호、1954年9月1日 - ) は韓国の詩人。江原道春川市生まれ。 1977年、『現代詩学』に「ヴィバルディ」などが推薦されて文壇デビューした。彼は都市と文明の危機を通して、資本主義文明に対する批判的認識を示すことに努めながら、デビュー以降30年以上にわたって着々と独創的な領域を築いてきた。 略歴崔勝鏑の詩の世界は、1980年代という重苦しい時代の中で現実に対して敏感に反応していた初期と、『壊痘の夜』 (1993)以降の、人聞の内面に関心を寄せていた時期、そして『グロテスク』 (1999)の頃に始まった、過去の三つの時期を合わせ持った時期に分けられる。2000年代半ばからは詩集の発刊に努め、最新作『アメーパ』(2011)では、彼がこれまで出してきた12冊の詩集をもとに、過去に書いた詩への反応としての新しい詩を創ることで、既存の発想、を自由に拡げ変奏する試みを行っている。この試みは、想像力を超えた宜感の力が新たに見出されるという評価を得た。 1986年に金沫暁文学賞、1990年に李箱文学賞、2000年に大山文学賞、2001年に現代文学賞、2003年に未堂文学賞など、韓国の重要な文学賞を受賞。 その作品性を認められてきた崔の詩は、世界の惨状をドライな語り口で綴る独特の文体で、疎通できないままに墜落し腐敗したこの時代を貫く言語的閃光として機能している。 年譜
代表作品<詩集>
<エッセイ集>
脚注
|