山崎亮一山崎 亮一(やまざき りょういち、1957年11月[1] - )は、日本の農業経済学者、東京農工大学名誉教授。農学博士。 経歴北海道出身。札幌市立啓明中学校卒。1976年北海道札幌南高等学校卒。1986年北海道大学大学院修了、農林水産省入省。1997年までの同省在職中に、農業研究センター(就業構造研究室)と国際農林水産業研究センター(JIRCAS)に勤務。1994年「労働市場の地域特性と農業構造」で北海道大学農学博士。同書で1997年日本農業経済学会奨励賞を受賞する。同書の改訂版が同名の著作集第1巻の第1部に収録されている。フランス政府給費留学生(BGF)として国立農学研究所(INRA)トゥールーズ支所に滞在(1994-1995年)。およびベトナム長期在外研究員としてカントー大学に滞在(1996-1997年)。その際、メコン河デルタ地方の農村で調査を実施する。 1997年酪農学園大学酪農学部助教授。2006年酪農学園大学酪農学部農業経済学科教授[2](担当は農業市場論)。酪農学園大学在職中の2003-2004年に、客員研究員としてフランス開発農学研究国際協力センター(CIRAD)に滞在。その際、モンペリエを拠点にしながら、マリ国のニジェール河内陸デルタ地方の農村で調査を実施する。メコン河デルタとニジェール河内陸デルタの一連の調査研究の結果をまとめた『周辺開発途上諸国の共生農業システム』が、2007年農業問題研究学会学術賞を受賞する。なお、同書の増補改訂版が『著作集第4巻 比較熱帯デルタ農業論』の第1部に収録されている。 2009年東京農工大学大学院共生科学技術研究院(現、農学研究院)教授。2016-2017年農業問題研究学会代表幹事(学会長)[3]。2020-2021年『農業問題研究』編集委員長。2020-2023年『歴史と経済』副編集委員長。博士論文執筆後の日本農業論をまとめた『著作集第2巻 地域労働市場-農業構造論の展開』で、2022年農業問題研究学会学術賞を受賞する。また、この時点までの理論的総括として本源的蓄積史観を提案している『著作集第5巻 本源的蓄積と共同体』で、2023年日本農業経済学会学術賞を受賞する。2023年東京農工大学名誉教授。 著書単著
編著(共編著を含む)
監修『世界と日本の食料問題(全5巻)』文研出版, 2011-2012 山崎亮一著作集全5巻
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刊行委員会
出版社、表紙画
研究指導東京農工大学在職中に博士論文主指導を行った学生の中に、氷見理(研究分野:労働市場と農業構造、2024年1月時点の所属:新潟大学)、鎌川明美(ベトナム農業構造)、カール・モハメド・アマザイ(アフガニスタン貧困問題、カブール大学)、曲木若葉(労働市場と農業構造、農林水産政策研究所)、頼珺(雲南省ゴム農業、雲南大学)、森山浩光(ベトナム酪農)、謝驕南(山西省農業構造、雲南大学)、澁谷仁詩(労働市場と農業構造、農研機構)がいる。また、酪農学園大学在職中の学部生の中に、高畑裕樹(農業派遣、花巻富士大学)がいる。 脚注
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