小鳥売り(Der Vogelhändler)は、カール・ツェラーが作曲し、1891年1月10日、アン・デア・ウィーン劇場にて初演された全3幕のオペレッタである。
概要
ヴィクトール・ヴァリン(Victor Varin)とドゥ・ビエヴィーユ(フランス語版)[* 1]が書いたヴォードヴィル『Ce qui Deviennet les Roses』[* 2]が原作である。この作品を元に、モリッツ・ヴェスト(ドイツ語版)・ルードヴィヒ・ヘルト(ドイツ語版)の二人が台本を書いた。
舞台は、18世紀のライン川流域地方。小鳥売りを生業とするアダムと、その恋人クリステルの物語である。
あらすじ
| この節の 加筆が望まれています。 (2016年2月) |
登場人物
なお、声域が書かれていない登場人物の中には、俳優が演じる役も存在する (de:Der Vogelhändler) 。
曲目
曲名はニホンモニター社のDVD付属のオーケストラ・ノートに拠った。
- 第1幕
- 導入曲
- 『やぁ こんちは!』(アダム、合唱)
- 踊り
- クリステルは何処?
- 二重唱『世界がバラでいっぱいだった時』(スタニスラウス、ヴェプス)
- 『なんて美しく 素敵なのでしょう!』(侯爵夫人マリー)
- 『郵便配達のクリステルよ』(クリステル)
- 『あなた様の評判は』(クリステル、スタニスラウス、ヴェプス)
- フィナーレ
- 第2幕
- 導入曲
- 『桜が満開の頃 私は夢心地で森へ行きました』(侯爵夫人マリー)
- 『おずおずと頬を赤らめて 侯爵様の前に行きました』(クリステル、侯爵夫人マリー、アデライーデ)
- 『君を知っているような気がする』(クリステル、スタニスラウス)
- 『私は学部長代理』(ズュフレ、ヴュルムヒェン)
- 踊り
- フィナーレ
- 第3幕
- 『僕のおじいちゃんが二十歳の時』(アダム)
- 『女と戦うと やられるわよ』(クリステル、スタニスラウス、アダム)
- フィナーレ
派生作品
- 作品中の数曲を抜粋し、吹奏楽曲として編曲されたものがよく知られている。編曲は鈴木英史である。この作品では、『私は学部長代理』『舞曲』『皆さん今日は』『さくらんぼの花がほころぶとき』『チロルでの贈り物はばら』『女達と争うな』『みなさんごきげんよう』の7曲が取り上げられている[1]。演奏時間はおよそ10分30秒。
注釈
- 注釈
- ^ Edmond Desnoyers de Biéville
- ^ ニホンモニター社のDVD付属オーケストラ・ノートでは、「バラの行く末」との邦訳が付いている。
- ^ 発音についてはこちらのサイトを参照してほしい。[1]
- ^ Ottilie Collin
- ^ Baroness Adelaide
- ^ Sebastian Stelzer
- ^ "Rudolf del Zopp"→詳しい資料が無いため判然としないが、ドイツ圏の出身ならば日本語表記は"ツォップ"がドイツ語の原音に忠実であると思われる。
- ^ Süffle
- ^ "Würmchen"、ドイツ語でこの単語には「小さな虫」という意味がある。
- ^ Hans Pokorny
- ^ Jette
- 出典
参考文献