小野義一郎

小野 義一郎(おの ぎいちろう、1918年大正7年〉11月2日 - 2007年平成19年〉11月4日)は、日本実業家工学者陸軍軍人工学博士(京都大学・1970年)。小野測器創業者。

経歴

1918年、日本統治下の朝鮮半島平安北道新義州(現在の朝鮮民主主義人民共和国新義州市)に生まれる。旅順工科大学予科、旅順工科大学電気工学科卒業。1942年4月、陸軍兵技中尉任官。最終階級陸軍技術大尉で終戦を迎える。

戦後、1954年、小野測器製作所を設立。1957年、会社を株式会社に改組し社長に就任。1970年11月24日、京都大学工学博士(論文博士、機械工学科)[1]。1983年、「微小角変位のディジタル変換とそのトルク計への応用」で、計測自動制御学会技術賞を受賞。1991年、社長職を勇退し、会長に就任。1995年、名誉会長に就任。

2007年、心筋梗塞を発症し、逝去した。

東洋陶磁器の蒐集家としても知られた[2]

主な受賞歴

  • 1982年(昭和57年) - 紫綬褒章
  • 1983年(昭和58年) - 社団法人計測自動制御学会技術賞
  • 1989年(昭和64年、平成元年) - 勲四等旭日小綬章

脚注

  1. ^ 小野義一郎『内燃機関用ディジタルトルクメータの開発とこれによるトルク制御法』 京都大学〈工学博士 乙第1707号、学位記番号: 論工博第387号〉、1970年。hdl:2433/213506NAID 500000393951https://hdl.handle.net/2433/213506 
  2. ^ 小野義一郎コレクション 東南アジア・イスラーム地域の陶磁器を展示しています”. 早稲田大学. 2023年10月28日閲覧。

外部リンク