小網神社
小網神社(こあみじんじゃ)は、東京都中央区日本橋小網町にある神社。「小網神社社殿及び神楽殿附棟札・造営関係資料」は中央区有形文化財となっている(1991年4月1日指定)[1]。 歴史当地には元々恵心僧都源信が編んだ草庵があった。1466年(文正元年)、疫病が流行った折、この草庵に稲穂を持った老人が訪れ、数日間泊まった。その夜、庵主は恵心僧都の夢を見、「この老人を稲荷神として崇めれば、疫病は退散する。」というお告げを聞いた。翌朝、この老人の姿は消えていた。さっそく稲荷神を祀る神社を建てたところ、疫病も収まったという。領主の太田道灌もこの話を聞き、土地を寄進し、折に触れて参詣した[2]。 明治期の神仏分離により、別当寺「萬福寿寺」(その後廃寺)から分離し、1873年(明治6年)には近代社格制度における「村社」となった[2]。 1923年(大正12年)の関東大震災で社殿を焼失し、現社殿・神楽殿は、1929年(昭和4年)、大正期の明治神宮造営の工匠長・内藤駒三郎宮大工一門によって再建した。「昇り龍」「降り龍」などの彫刻が施されており、貴重な建築となっている[3]。 祭神強運厄除当社は「強運厄除の神さま」といわれている。関東大震災の時は、社殿そのものは罹災したが、当社神職は神体を携え、新大橋に避難し難を逃れた。また第二次世界大戦においては、都心にありながら奇跡的に空襲の被害に遭わずに済んでいる。また、当社氏子の出征兵士は全員生還し復員を果たしたという[2]。 どぶろく祭毎年11月28日に、神前に供えたどぶろくが参拝者にふるまわれる「どぶろく祭」が開かれている[4]。 交通アクセス
脚注参考文献
外部リンク
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