小惑星の植民小惑星の植民(しょうわくせいのしょくみん)は、人類が小惑星へ移住し、小惑星の環境の中で生活基盤を形成すること。宇宙移民の構想の一つ。 利点
欠点
特に注目される天体ケレスケレスは小惑星帯に属するものとしては最初に発見された(かつ最大の)天体で、ほとんどの小惑星とは異なり、球に近い形をしている。この準惑星のマントルの大部分は水や氷ではないかと考えられており、最大2億km3で、そうなれば地球より事実上多くの水を持っているといえるかもしれない[1](だが、氷が地表からどの程度の深さに存在しているかなどは明確になっていない)。この巨大な水の蓄えは、基地の空気のための酸素とロケット燃料のための水素に容易に分解でき、将来的には核融合炉の燃料ともなるかもしれない。ケレスにはその低重力、小惑星帯へのアクセス、なにより供給される水のおかげで、研究や工業生産の基地が作られることになるだろう。 ケレスの1日は9時間で、その表面重力は0.028gである。脱出速度は510m/sで多くの銃弾の初速よりも低く、さらに赤道で93.7m/sになる表面回転速度により一部を補える。ケレスの赤道傾斜角は4±5°にすぎず、月や水星に提案されたのと同様、絶え間ない太陽エネルギーを供給する極地のコロニーを作るのに十分小さな角度かもしれない。 ベスタベスタは小惑星帯で3番目に大きな天体で、ケレスと同じくほぼ球形である。ケレスより密度が高く、表面重力は同じぐらいで0.022gになる。ベスタから来たと信じられている多くの隕石のおかげで、化学組成については現在でもよく知られている。 エロスエロスは2番目に大きな地球近傍小惑星である。2000年2月から1年間、NEARシューメーカーがエロスの軌道上から調査を行い、詳細な写真撮影を行った後に着陸した。 アムン(3554) アムンは地球の軌道と交差するM型小惑星で、直径は2.5kmほどと見積もられている。ジョン・S・ルイスは、2006年当時の価格で$20兆に相当する鉱物資源、鉄とニッケルが$8兆、コバルトが$6兆、さらにプラチナ類の金属で$6兆、を含んでいると見積もっている[2]。 また、別のM型の地球近傍小惑星 (6178) 1986 DAは、軌道傾斜角がアムンの23.3°に比べて低く4.3°である。 小惑星の植民が描かれているフィクション
脚注
関連項目 |