小川阿蘇神社(おがわあそじんじゃ)は、熊本県宇城市小川町小川にある神社である。旧社格は村社。
歴史
下益城郡誌(下益城郡教育支会編)によると、1040年(長久元年)に肥後領主阿蘇大宮司が、家臣2人をつかわし、阿蘇神社の分霊を勧請し、田地8町3反3畝を付したのに始まる。
1586年(天正14年)、島津義久が田地2町3反を戦勝を祈り奉納したが、1587年(天正15年)には、佐々成政により領地を没収された。さらに、キリシタン大名小西行長により社殿の焼打ちにあうが、加藤清正によって佐々成政がとりあげた領地は、元通りにかえされた。
祭神
合祀
- 南小川神社が合祀されている。南小川神社は、1041年(長久2年)に阿蘇三の宮を東小川三角山に勧請し創建。のち南小川亀の甲に移転。大正年間に、小川阿蘇神社に合祀された[1]。
例祭日
境内社
境内
- 大樟 - 船繋ぎの楠(宇城市指定天然記念物。1975年(昭和50年)指定)
- 樹囲約13メートル。樹高約32メートル。樹齢約1300年。熊本県下有数の樟の巨樹。
- 鶯宿梅
脚注
- ^ 小川町史編纂委員会編纂 『小川町史』 小川町役場(熊本県)、1979年
参考文献
- 下益城郡教育支会編 『下益城郡誌』 1922年、(名著出版復刻、1973年)
- 日本歴史地名大系44『熊本県の地名』平凡社、1985年、638頁
- 角川日本地名大辞典編纂委員会編纂 『角川日本地名大辞典 43 熊本県』 角川書店、1987年、256頁
- 小川町教友会編纂 『小川のむかしばなし』 小川町教友会、2001年
関連項目
外部リンク