小川原 正道(おがわら まさみち、1976年9月24日[1] - )は、日本の政治学者。慶應義塾大学法学部教授。専門は日本政治思想史。学位は、博士(法学)。
略歴
長野県東御市出身。
1995年長野県上田高等学校卒業。
1999年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。
2001年同大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了。
2003年同博士課程修了。博士(法学)の学位を取得。
武蔵野短期大学国際教養学科専任講師・助教授、武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部助教授・准教授などを経て、2008年慶應義塾大学法学部准教授、2013年同教授。
イリノイ大学ロースクール客員研究員、国際日本文化研究センター国内客員教員准教授、ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員、マサチューセッツ工科大学歴史学科客員研究員、東京大学大学院法学政治学研究科客員研究員なども歴任。
2023年、『慶應義塾の近代アメリカ留学生 文明の「知」を求めた明治の冒険』で義塾賞を受賞。同年、『独立のすすめ 福沢諭吉演説集』が尾崎行雄記念財団・咢堂ブックオブザイヤー2023大賞(演説部門)受賞[2]。
主著
単著
- 『大教院の研究 明治初期宗教行政の展開と挫折』(慶應義塾大学出版会, 2004年)
- 『評伝 岡部長職 明治を生きた最後の藩主』(慶應義塾大学出版会, 2006年)
- 『西南戦争 西郷隆盛と日本最後の内戦』(中公新書, 2007年)
- 『近代日本の戦争と宗教』(講談社選書メチエ, 2010年)
- 『福沢諭吉 「官」との闘い』(文藝春秋, 2011年)
- 『福澤諭吉の政治思想』(慶應義塾大学出版会, 2012年)
- 『明治の政治家と信仰 クリスチャン民権家の肖像』歴史文化ライブラリー(吉川弘文館, 2013年)オンデマンド版 2022年 ISBN 9784642757638
- 『日本の戦争と宗教 1899-1945』(講談社選書メチエ, 2014年)
- 『西南戦争と自由民権』(慶應義塾大学出版会, 2017年)
- 『小泉信三 天皇の師として、自由主義者として』(中公新書, 2018年)
- 『明治日本はアメリカから何を学んだのか 米国留学生と『坂の上の雲』の時代』(文春新書, 2021年)
- 『日本政教関係史 宗教と政治の一五〇年』(筑摩選書, 2023年)
- 『慶應義塾の近代アメリカ留学生 文明の「知」を求めた明治の冒険』(慶應義塾大学出版会, 2023年)
- 『福沢諭吉 変貌する肖像 文明の先導者から文化人の象徴へ』(ちくま新書, 2023年)
- 『西郷従道 維新革命を追求した最強の「弟」』(中公新書, 2024年)
- 『「信教の自由」の思想史 明治維新から旧統一教会問題まで』 (筑摩選書, 2024年)
編著
著書翻訳
- (尤一唯译)『福泽谕吉与日本政府』(九州出版社,2016年)[3]
脚注
外部リンク