小島嶼開発途上国

小島嶼開発途上国を示した地図

小島嶼開発途上国(しょうとうしょかいはつとじょうこく)とは、太平洋西インド諸島インド洋などにある、領土が狭く、低地の島国のこと。英語では、Small Island Developing States"と表記し、"SIDS"と省略表記する。国連にて、39の主権国家(2つの国連非加盟国を含む)と18の自治領・非独立地域を認定している[1]

小島嶼開発途上国は小島嶼国連合(AOSIS)という国際機関を設立しており、2024年12月現在、40ヶ国の小島嶼開発途上国のうちバーレーンを除くすべての国が小島嶼国連合に加盟している[2]

概要

2014年9月、サモアで開催された第3回小島嶼開発途上諸国による国際会議

小島開発途上国は、小さな島で国土が構成されるため、気候変動地球温暖化による海面上昇の影響や、少人口、自然災害など島国固有の脆弱性のために、持続可能な開発が困難だとされる[3]

小島嶼開発途上国は、持続可能な開発において、各国に共通の問題を抱えている。

国・地域

2024年現在、国連経済社会局(UN DESA)が、小島嶼開発途上国として以下の39の主権国家(2つの国連非加盟国[注 1]を含む)と18の自治領・非独立地域を挙げている[1]。これらの国および地域は地理的にカリブ海諸国、太平洋諸国、大西洋インド洋南シナ海諸国 (AIS) の3地域に分類され[4]、それぞれカリブ共同体太平洋諸島フォーラムインド洋委員会などの地域共同体の参加国となっている。

脚注

注釈

  1. ^ クック諸島およびニウエ
  2. ^ a b c d e f g h i 小島嶼国連合の参加国でもオブザーバーでもない。
  3. ^ a b c d 地域協力体の準参加国。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 主権国家ではない。
  5. ^ a b c d e f 地域協力体のオブザーバー。
  6. ^ a b c 先進国とされることもある。
  7. ^ 主な領土は北アメリカ大陸に位置するが、小島嶼開発途上国として認定されている。英語公用語の国で、西インド諸島英語圏の諸国との関係が深い。また、アンバーグリス・キー等島嶼部を領土に含む。
  8. ^ a b c d e f g h i j 地域協力体の参加国でもオブザーバーでもない。
  9. ^ 南アメリカ大陸に位置するが、小島嶼開発途上国として認定されている。南アメリカで唯一英語公用語の国で、西インド諸島英語圏の諸国との関係が深い。
  10. ^ a b c d e f g h 後発開発途上国でもある。
  11. ^ a b c d 小島嶼国連合のオブザーバー。
  12. ^ 南アメリカ大陸に位置するが、小島嶼開発途上国として認定されている。
  13. ^ 主な領土はアフリカ大陸に位置するが、小島嶼開発途上国として認定されている。同じポルトガル植民地だったカーボベルデとの関係が深い。また、島嶼部としてビジャゴ諸島を含む。
  14. ^ アジア四小龍の一国でもあり、先進国とされることもある。

出典

  1. ^ a b List of SIDS | Office of the High Representative for the Least Developed Countries, Landlocked Developing Countries and Small Island Developing States”. United Nations. 2024年12月28日閲覧。
  2. ^ Member States - AOSIS” (英語). Alliance of Small Island States. 2024年12月28日閲覧。
  3. ^ 小島嶼開発途上国(SIDS)”. 外務省 (2024年5月15日). 2024年12月28日閲覧。
  4. ^ List of SIDS .:. Sustainable Development Knowledge Platform” (英語). United Nations. 2024年12月28日閲覧。

関連項目

外部リンク