寺田 和夫(てらだ かずお、1928年5月17日 - 1987年9月5日)は、日本の人類学者、東京大学教養学部教授。
経歴
1928年、横浜市生まれ。第一高等学校から、東京大学理学部人類学科へ進んだ。1951年に卒業し、同大学院に進学。
1956年、教養学部助手に採用された。1958年から1969年、東京大学アンデス地帯学術調査団の一員としてペルーで考古学遺跡の発掘調査に従事。助教授を経て、教授した。1962年、学位論文『人体計測値による親子の類似性の分析』を東京大学に提出して理学博士の学位を取得[1]。在職中に死去した。
研究内容・業績
ラテンアメリカの歴史と文化を専攻し、師泉靖一のインカ文化・アンデス文明研究を引き継いだ。
受賞・栄典
家族・親族
著作
- 著書
- 共著
- 翻訳
- 『人類の誕生』カミーユ・アランブール著、白水社・文庫クセジュ 1953、改訳 1982
- 『人種』アンリ=V・ヴァロア著、白水社・文庫クセジュ 1953
- 『生命この驚くべきもの 人間の運命』ジャン・ロスタン著、白水社 1955
- 『人の遺伝』ジャン・ロスタン著、白水社・文庫クセジュ 1955
- 『原始人』クラーク・ハウエル著、タイムライフインターナショナル 1970
- 『大衆の反逆』オルテガ著、「世界の名著」中央公論社 1971/中公クラシックス 2002 解説佐々木孝
- 『人類の進化 人類と文化の起源』(現代文化人類学 4) C・L・ブレース著、香原志勢共訳、鹿島研究所出版会 1972
- 『デサナ アマゾンの性と宗教のシンボリズム』ライヘル=ドルマトフ著、友枝啓泰共訳、岩波書店 1973
- 『最初のアメリカ人 北アメリカ考古学物語』C・W・ツェーラム著、加藤泰建・松谷暁子共訳、新潮社 1974
- 『マヤ』マイケル・D・コウ著、加藤泰建共訳、学生社 1975
- 『メキシコ インディオとアステカの文明を探る』マイケル・D・コウ著、小泉潤二共訳、学生社 1975
- 『サルから人間へ 図説・人類の祖先をたずねて』ヘルベルト・W・ヴェント著、中江寅彦共訳、文化放送開発センター出版部 1976
- 『アメリカの先史文化』ベティ・メガーズ、松本亮三, 落合一泰共訳、学生社 1977
- 『ビルカバンバ インカ最後の都』エドムンド・ギエン著、監訳、時事通信社 1977
- 『コルテス メキシコ征服者の栄光と挫折』(世界を創った人びと 13) 編訳、平凡社 1978
- 『ヒトはどうして人間になったか』R.リーキー・R.レウィン著、岩波現代選書 1981
脚注