寺地 はるな(てらち はるな、1977年[1] - )は、日本の小説家。
経歴・人物
佐賀県唐津市出身[2]・大阪府門真市在住[3]。
高校卒業後、アルバイトやパソコン教室通いを経て20歳で就職[4]。32歳で結婚し、大阪府に転居[4]。会社勤めと主婦業の傍ら、35歳から小説を書き始める[5]。
別名義で応募した作品が第29回・第30回太宰治賞、第10回日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞の最終候補となる[6]。2014年、「ビオレタ」でポプラ社が主催する第4回ポプラ社小説新人賞受賞[7][8]。
2020年『夜が暗いとは限らない』で第33回山本周五郎賞候補。同年、大阪市が主催の
咲くやこの花賞受賞(文芸その他部門)。2021年『水を縫う』で第42回吉川英治文学新人賞候補。同年同作で第9回河合隼雄物語賞受賞。2023年『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞9位入賞。2023年『わたしたちに翼はいらない』が大藪春彦賞候補となる。2024年『ほたるいしマジカルランド』(前年に文庫化)にて第12回大阪ほんま本大賞受賞[9][10]。
小説を書き始めたきっかけとして、「結婚を機に出身地の佐賀から大阪に出てきたが、知り合いがおらず、子どももまだ小さかったため、話し相手がいなかった。そんな中、どんどん自分の中に蓄積していく言葉を吐き出したかった」と語っている[11]。好きな作家として、田辺聖子、姫野カオルコ、町田康を挙げている[12][13]。趣味は刺繍[12]。
作品リスト
アンソロジー
「」内が寺地はるなの作品
雑誌掲載作品
- 小説
- 「ライオンのいる橋」 - 『小説トリッパー』2016年冬季号(2016年12月 朝日新聞出版 全国書誌番号:00111272)
- 「小柳さんと小柳さん」 - 『小説すばる』2017年3月号(2017年2月 集英社 全国書誌番号:00065413)
- 「翼が無いなら跳ぶまでだ」 - 『小説すばる』2017年5月号(2017年4月 集英社)
- 「あの子は花を摘まない」 - 『小説すばる』2017年7月号(2017年6月 集英社)
- 「妥当じゃない」 - 『小説すばる』2017年9月号(2017年8月 集英社)
- 「おれは外套を脱げない」 - 『小説すばる』2017年11月号(2017年10月 集英社)
- 「君のために生まれてきたわけじゃない」 - 『小説すばる』2018年1月号(2017年12月 集英社)
- 「秘密結社園芸クラブ」 - 『飛ぶ教室』2018年冬号(2018年1月 光村図書出版 ISBN 978-4-8138-0007-1 )
- 「絹と砂」 - 『小説NON』2019年6月号(2019年5月 祥伝社 全国書誌番号:00050466) - (連載中)
- 「どうしてわたしはあの子じゃないの」 - 『小説推理』2019年9月号(2019年8月 双葉社 全国書誌番号:00011419)
- 「コードネームは保留」 - 『別冊文藝春秋』2020年1月号(2019年12月 文藝春秋)
- 「深く息を吸って、」 - 『別冊文藝春秋』2020年3月号(2020年2月 文藝春秋)
- 「メロンソーダ」 - 『カドブンノベル』2020年4月号(2020年3月 KADOKAWA)
- 「マーブルチョコレート」 - 『カドブンノベル』2020年6月号(2020年5月 KADOKAWA)
- 「ウエハース」 - 『カドブンノベル』2020年8月号(2020年7月 KADOKAWA)
- 「ありふれた特別」 - 『紙魚の手帖』vol.08 DECEMBER 2022(2022年12月 東京創元社)
- エッセイなど
脚注
出典
関連項目
外部リンク