室田 武(むろた たけし、1943年10月8日 - 2019年5月8日[1])は、日本の経済学者・エコロジスト。同志社大学名誉教授。一橋大学教授・同志社大学教授を歴任。専門は理論経済学。
はじめエントロピー理論を研究し、栗本慎一郎に称賛されたが、その後反原発運動に加わり、エコロジストとして活動し、コモンズ理論を唱えていた。
来歴
著書
単著
- 『エネルギーとエントロピーの経済学:石油文明からの飛躍』(東洋経済新報社、1979年)
- 『原子力の経済学:くらしと水土を考える』(日本評論社、1981年/新版・1986年)
- 『水土の経済学:くらしを見つめる共生の思想』(紀伊国屋書店、1982年、のち福武文庫・1991年)
- 『水車の四季』(河野裕昭写真、日本評論社、1983年)
- 『君は、エントロピーを見たか?:地球生命の経済学』(創拓社、1983年、のち朝日文庫・1991年)
- 『雑木林の経済学』(樹心社、1985年)
- 『技術のエントロピー:水車からの発想-自然エネルギーだけが人類を救う』(PHP研究所、1985年)
- 『マイナス成長の経済学』(農山漁村文化協会、1987年)
- 『天動説の経済学:日常生活を熱学的に考える』(ダイヤモンド社、1988年)
- 『水土蘇生:脱原発社会をめざして』(冬樹社、1989年)
- 『電力自由化の経済学』(宝島社、1993年)
- 『原発の経済学』(朝日新聞社、1993年)
- 『地球環境の経済学』(実務教育出版、1995年)
- 『物質循環のエコロジー』(晃洋書房、2001年)
- 『地域・並行通貨の経済学:一国一通貨制を超えて』(東洋経済新報社、2004年)
- 『エネルギー経済とエコロジー』(晃洋書房、2006年)
共著
編著
共編著
- Environmental economics : the analysis of a major interface, co-edited with Gonzague Pillet (Roland Leimgruber, 1987)
- (多辺田政弘・槌田敦)『循環の経済学:持続可能な社会の条件』(学陽書房、1995年)
- (細田衛士)『循環型社会の制度と政策』(岩波書店、2003年(岩波講座環境経済・政策学 第7巻))
- (三俣学・森元早苗)『コモンズ研究のフロンティア:山野海川の共的世界』(東京大学出版会、2008年)
- (エントロピー学会編、広瀬隆・井野博満・後藤政志・黒田光太郎・崎山比早子・福本敬夫・山田國廣・菅井益郎・三輪大介共著)『原発廃炉に向けて: 福島原発同時多発事故の原因と影響を総合的に考える』(日本評論社、2011年)
- Local commons and democratic environmental governance, co-edited with Ken Takeshita (United Nations University Press, 2013)
翻訳
脚注