奇跡の2000マイル
『奇跡の2000マイル』(原題:Tracks)は2013年にオーストラリアで製作されたドラマ映画である。監督はジョン・カラン、主演はミア・ワシコウスカが務める。本作の原作となったのはロビン・デヴィッドソンの自伝『Tracks』である。 本作は2013年9月に開催された第38回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門と第70回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品された[4][5]。 あらすじ1977年、ロビン・デヴィッドソンは一匹の犬と4頭のラクダを連れて、アリススプリングスからインド洋に向かってオーストラリアの砂漠地帯を踏破した。その距離は2700km(1700マイル)だった。ロビンの旅をナショナルジオグラフィック協会のカメラマン、リック・スモランが描き出していく。 キャスト
製作ロビン・デヴィッドソンの自伝の映画化は本作以前にも5回試みられた[2]。1993年にはジュリア・ロバーツがキャラヴァン・ピクチャーズに映画化を持ち掛けたが[6]、製作には至らなかった[7]。 2012年5月、シーソー・フィルムズがジョン・カランを監督に、ミア・ワシコウスカを主演に迎えて『Tracks』を映画化すると報じられた[8]。同年8月には、アダム・ドライバーがリック・スモランを演じることが決まった[9]。 1200万ドルの製作費のもと[2]、本作の撮影は2012年10月8日から開始され、南オーストラリア州やノーザンテリトリーで撮影が行われた[10][11]。 ホームメディア本作のDVD、ブルーレイはアメリカ合衆国において、2015年2月24日に発売された[12]。 興行収入2014年9月19日、本作は北米4館で限定公開され、2万1544ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場62位となった[13]。北米では、最終的に67館まで公開規模が拡大され、51万7ドルを稼ぎ出した[14]。 全世界合計で480万ドル余りを稼ぎ出したが、制作費1200万ドルの回収には至らなかった[3]。 評価本作は批評家から高い評価を受けている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには111件のレビューがあり、批評家支持率は81%、平均点は10点満点で7点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「『奇跡の2000マイル』には興奮が欠けているが、豪華な撮影とミア・ワシコウスカの秀逸な演技がそれを上回る価値を出している。」となっている[15]。また、Metacriticには34件のレビューがあり、加重平均値は78/100となっている[16]。 本作は第4回オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、衣装デザイン賞、撮影賞にノミネートされたが、いずれも受賞を逃した[17]。 出典
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