天間林駅
天間林駅(てんまばやしえき)は、かつて青森県上北郡天間林村(現・七戸町)森ノ上にあった、南部縦貫鉄道南部縦貫鉄道線の駅である。 歴史
駅構造1面1線のホームを持つ旧天間林村の中心駅で広い構内と大きめの駅舎を構えていた。 元々は有人駅で1面2線ホームと数本の貨物側線を持ち、列車交換や近隣の上北鉱山を始めとする鉱物や木材の積み出しなども行っており、駅係員や信号係が出札や改札、タブレットの受け渡し、貨車の入れ換えなどを行っていた。村の中心駅で当路線の利用者の大半が当駅利用者であり、駅舎内には窓口や待合室を設けていて、他に係員の詰所や宿泊設備や信号設備なども設けられていた。 しかし1971年(昭和46年)に鉱山が閉山し、その後も沿道が整備されるなどして自動車・トラックや路線バスが普及すると利用者と貨物取り扱い量は減り始め、1984年(昭和59年)の国鉄ダイヤ改正で貨物取扱が全て廃止された。加えて近隣の路線バスに圧されて深刻な乗客減に陥ったために貨物列車廃止と同時に列車が減便されて定期列車の列車交換も廃止され、列車交換は不定期列車運行時のみとなった。それからわずか1年後の1985年(昭和60年)に不定期列車が廃止され、これによる閉塞方式の変更に伴い完全無人駅となり、貨物側線や交換設備もほとんどが撤去され、実質1面1線となった。 さらに1995年(平成7年)4月からは乗客の大半を占めていた天間林村の各小学校の学生輸送もスクールバスに切り替えられた事で当駅を利用する乗客はほとんどいなくなった。 廃止直前は一般乗降客は本数が多い路線バスに移行していたため当駅利用者は皆無で駅舎も構内も荒れ果てており、外されたレールが撤去されないまま構内に大量に野積み放置されていた状態であった。 駅周辺廃線後しばらく駅舎やホームは残されていたが、手付かずだったため駅舎は廃墟同然となり、構内も藪化して完全に荒れ果てていた状態であった。駅舎は老朽化が著しく倒壊の恐れが出たため2006年3月26日に解体された。残されたホームも2010年7月頃に撤去され、現在は更地になっている。 その他
隣の駅脚注注釈
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