天使のはらわた 赤い淫画
『天使のはらわた 赤い淫画』(てんしのはらわた あかいいんが)は、池田敏春監督による1981年の日本映画。 日活ロマンポルノ製作の天使のはらわたシリーズ第4作目で、前作と同様に原作者の石井隆が脚本を手掛けている。 スタッフキャスト
製作脚本正月作品のため人が死ぬのはにっかつ側がNGとし、脚本の石井隆は会社の方針に折れ、準備稿でのラストを書き直した。 キャスティング土屋名美を演じた泉じゅんは、脚本を読んでビニ本のモデル役が衝撃的で「出来ません」と出演を断ったが[1]、「どうしてもやって欲しい」と説得され、出演した[1]。これを機会にロマンポルノはやめるつもりで撮影に入ったと話している[1]。 撮影撮影に入ると脚本に無かったシーンを次々にその場で作られ、泉は池田敏春監督と撮影現場で何度も揉めた[1]。試写を観たら抜いて欲しいカットがいっぱいあったと話している[1]。原作脚本の石井隆が夫婦で撮影現場に激励に訪れた日に、泉は縛りでビニ本を撮るシーンの撮影で、精神的にも肉体的にも参っていた時期で、何でこんなシーンを作ったんだ、と石井を睨みつけた。紹介されてもムスッとして「悪いことをした」と話している[1]。 作品の評価泉じゅんは「『代表作は?』と聞かれたらそれまでは『犬神の悪霊』と答えていたのですが、これを撮った後は『天使のはらわた 赤い淫画』です」と言っています、と述べている[1]。 受賞歴影響別の事案で会社と衝突した池田監督は、この作品を機ににっかつを退社。この後、長谷川和彦が率いるディレクターズ・カンパニーに参加し、1984年に公開されたディレカンの本格的劇映画第一作目である『人魚伝説』を監督する。池田は今作以降も、『魔性の香り』、『死霊の罠』、『ちぎれた愛の殺人』で3度石井隆とタッグを組んだ。 脚注外部リンク |