大井コンテナふ頭
大井コンテナふ頭(おおいコンテナふとう)は、東京港のコンテナ埠頭の1つである。東京港で最大のコンテナ埠頭であり、最大の埠頭である。係留数3037隻(港内1位)、総トン数7246万8210トン(港内1位)、取扱貨物量2530万9736トン(港内1位)[3]。大井CTとも。 運営者は東京港埠頭株式会社。 施設大井コンテナ埠頭は青海コンテナ埠頭の約2倍、品川コンテナ埠頭の約12倍の面積をもつ東京港最大のコンテナ埠頭である。大井コンテナ埠頭には南北2354メートルの岸壁があり、南から大井1号(O1)~大井7号(O7)と呼ばれる7つのバースが設けられている。それぞれのバースは総トン数5万トン級に対応している[3]。大井5号(O5)を除いて2バースごとにガントリークレーンが備え付けられており、合計20基が稼動している。大井コンテナ埠頭のガントリークレーンは全てが16列から18列に対応したスーパー・ガントリークレーンであり、大井5号(O5)を除いて2バースごとに5~6機が備え付けられている。また大井1号(O1)・大井2号(O2)バースのクレーンは今後20列対応のメガ・ガントリークレーンに交換される予定である[4]。このクレーンはトラックが運んできたコンテナ(最大61トン)を2つずつ持ち上げて(ツインリフトスプレッダ)、海側に最大58メートル移動し、貨物船の甲板に横に20列置き、上にも何段か積み上げる。1箇所が終わったらクレーンはレール上を移動して隣で積み込みを行う。大井コンテナ埠頭のクレーンは直立式ではなく、クレーンを使用しない時は羽田空港の飛行機にぶつからないように上部を折りたたむ中折れ機構が付いている[4]。クレーンの後ろはコンテナ置き場(コンテナヤード)になっており、コンテナの整理は合計69基のトランスファークレーンやその他のトップリフター[5]などで行う。なお大井3号(O3)~大井5号(O5)のバースは耐震工事が完了している[2]。 実績2012年に大井コンテナふ頭に係留した船は3037隻であり、総トン数は7246万8210トンに及ぶ。これは東京港の総係留数の12%・総トン数の44%に相当し、東京港で第一位の座を占めている。大井コンテナふ頭は特に総トン数において第2位の青海コンテナ埠頭(24%)を大きく引き離している。大井コンテナふ頭に係留した船の72%は輸出入のための外航船である。外航船の大きさは平均3万3006トンで、一ヶ月に平均182隻が係留する。内航船の大きさは平均677トンで、一ヶ月の平均係留数は72隻である。取り扱ったコンテナ数は240万3989個(TEU)であり、92%が輸出入である[3]。取り扱った貨物量は2530万9736トンであり、東京港の総貨物量の31%、総コンテナ数の51%に及ぶ。 航路大井コンテナ埠頭に寄航する船舶は中国以外のアジア航路が最も多く(72本/月)、北米(48本/月)と中国(44本/月)が続く。欧州・ニュージーランド・南米も数本ずつあるが、韓国航路はない[6]。 改修もともとは全8バース、岸壁延長2300メートル、水深は13メートルだったが、全8バースを7バースに再編したり、沖へ拡張するなどの再整備が2003年12月に完了し、総延長2,354メートルの岸壁に大型コンテナ船7隻が同時に着岸できるようになった。さらにコンピュータ化されたガントリークレーンがあり、コンテナの搬出・搬入を効率的におこない、正確な荷役が可能。水深15メートル。東京港で最も主要なコンテナ基地で世界有数の規模である。 管理大井コンテナ埠頭は東京港埠頭株式会社が管理している[2]。一方、日本コンテナターミナル会社のようなターミナルオペレーターはZPMC社製のハイブリッド式トランスファークレーンを設置・運用したり、スタッカークレーン方式のコンテナ立体格納庫の設置やゲートシステムの運用などを行っている[7]。 施設使用者
交通道路目黒通り バス周辺大井コンテナふ頭の隣には品川コンテナ埠頭があり、対岸はお台場・青海コンテナ埠頭がある。 脚注
関連文献
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