土庄中継局
土庄中継局(とのしょうちゅうけいきょく)は、香川県小豆郡土庄町の高壺山にあるテレビジョン放送の小規模中継局である。 放送区域この中継局の電波法に定める放送区域(デジタル:1mV/m、アナログ:3mV/m)は香川県小豆郡土庄町の一部、約3,500世帯である[1]。具体的には土庄町中心部の全域とそこから銚子渓手前付近へ至る伝法川並びにそれと並行する小豆島スカイライン沿いにあたる。 アナログ放送においてはKSB瀬戸内海放送がこの中継局から電波を出していなかったため、KSBを視聴するにはパラスタックアンテナなどの高性能アンテナを用いて岡山局や高松局、小豆島局などの周辺送信所の電波を遠距離受信するしかなかった。 歴史
アナアナ変換この中継局もデジタル放送開始にあわせて全国的に行われた現行アナログチャンネルの移行、いわゆる「アナアナ変換」の対象となり、2005年1月20日[2]より対策を開始、2005年5月31日[3]には旧チャンネルを停波し、新チャンネルに移行した。対象となったアナログチャンネルはRNC西日本放送(54ch→47ch)、RSK山陽放送(50ch→49ch)、OHK岡山放送(52ch→61ch)の3波である。対策世帯は土庄町の一部、約3,200世帯。この対策では同時に西讃岐中継局のアナアナ変換に伴う受信局の変更や共同受信設備の接続も行われた。 停波した旧アナログチャンネルは讃岐白鳥中継局でそれぞれRNC西日本放送、OHK岡山放送、NHK高松総合テレビのアナアナ変換後の新アナログチャンネルとして使用されている。またそのうち50chと52chは西讃岐中継局でもそれぞれOHK岡山放送とNHK高松総合テレビのアナアナ変換後の新アナログチャンネルとして使用されている。 地上デジタル放送2009年3月6日に四国総合通信局より予備免許交付[1]、週明け3月9日午前11時より試験放送を開始し、同月23日[4]に本放送を開始した。 この中継局のデジタル化はこの地域の大規模中継局及び重要中継局のそれが完了し、小規模中継局の整備が始まった2009年始めに行われた。この前には「綾上中継局」が開局しており、この後には岡山県の「備前瀬戸中継局」、香川県内に限れば「観音寺中継局」が続いた。その他、デジタル化以前にも高松局や岡山局など周辺局のデジタル波を受信できれば地上デジタル放送が視聴できた地域もある。 このデジタル化により新たにKSB瀬戸内海放送がデジタル新局として開局した。 施設中継局は土庄町中心部の東にあり小豆島町との境にある標高159.0mの高壺山に位置する。 アナログ放送においてKSB瀬戸内海放送は過去に小豆島中央部に位置する四方指から備讃瀬戸及び岡山県へ1kW(1979年から5kW)の高出力で送信していた経緯からこの土庄局には置局しておらず、1984年にそれが無くなった後もアナログ放送終了までアナログ波が送信されることは無かった。 アナログ放送においてTSCテレビせとうちの出力は他社が10Wで送信する中、半分の5Wで送信していたが、デジタル放送では他社と同じ1Wでの送信となり事実上の増力となった。 地上デジタルテレビジョン放送送信設備
地上アナログテレビジョン放送送信設備
脚注関連項目
外部リンクデジタル放送 |