国済寺(こくさいじ)は、埼玉県深谷市にある臨済宗南禅寺派の寺院。
歴史
1390年(康応2年)、上杉憲英の開基である。憲英は庁鼻和上杉家(深谷上杉家)の祖で、当地に庁鼻和城を築城し、その城内に峻翁令山を開山とする寺を創建した。寺号は「安国済民」から採られた[1][2]。
後に深谷上杉家(庁鼻和上杉家)は後北条氏に臣従、小田原合戦で主家の後北条氏もろとも滅亡したため、寺運衰微したが、江戸時代になり寺領30石が与えられている[2]。
地名の国済寺は、当寺に由来している。
文化財
- 木造峻翁令山像(埼玉県指定有形文化財 昭和36年3月1日指定)[3]
- 上杉憲英墓(埼玉県指定旧跡 昭和10年3月31日指定)[4]
- 国済寺黒門(深谷市指定有形文化財 昭和37年11月3日指定)[5]
- 国済寺三門(深谷市指定有形文化財 昭和46年11月3日指定)[5]
- 法燈円明国師頂相(深谷市指定有形文化財 昭和33年11月3日指定)[6]
- 宝冠釈迦坐像(深谷市指定有形文化財 昭和47年11月3日指定)[6]
- 庁鼻和城跡(深谷市指定史跡 昭和34年11月3日指定)[7]
- 上杉氏歴代墓(深谷市指定史跡 昭和37年11月3日指定)[7]
交通アクセス
脚注
参考文献
- 稲葉博 著『関東古社名刹の旅(千葉・埼玉・神奈川編)』読売新聞社、1986年
外部リンク