国奉行(くにぶぎょう)は、近世初期に徳川家康が設置した一国規模の支配権を持つ奉行。
関ヶ原の戦いの後、家康は西日本各地に、国持大名の存在しない中小の大名領や公儀領(蔵入地)を管轄するため、国奉行を設置した。
国奉行の例には片桐且元(摂津国、河内国、和泉国)、大久保長安(大和国、美濃国)、小堀遠州(備中国)がいる。
参考文献
- 高木昭作「幕藩初期の国奉行について」
- 中部よし子「畿内に対する慶長期徳川政権の政策」
- 和泉清司「徳川政権成立過程における代官頭の歴史的役割」
- 山本英二「幕藩初期三河国支配の地域的特質」
- 曽根勇二「慶長期の幕領支配について」
- 村川浩平「甲斐国奉行について」