向津具半島
向津具半島(むかつくはんとう)は、山口県長門市にある、日本海に突出する半島である。突端部の「川尻岬」は本州最西北端地点である[1]。 概要山口県北西部、かつての油谷町・日置町域にあたり、2005年(平成17年)3月22日から長門市である。旧油谷町域の半島西部には、1954年(昭和29年)以前に向津具村(むかつくそん)があった。 「むかつく」という地名由来には、かつてこの地が「向国(むかつくに)」や「向津(むこうつ)」とよばれ、それが転じたとする説がある[2]。 半島は、長門市本土から西向きに海に伸び、本州最西北端の地である川尻岬に達する。その南西部では陸繋島の「油谷島」と「俵島(国の名勝・天然記念物 [3])」に連絡し、油谷湾を形成する。油谷湾に面した油谷向津具下久津にある二尊院という寺院には、安史の乱で殺害されたはずの楊貴妃が、ひそかに殺害を免れていてこの地に漂着したとする「楊貴妃伝説」が伝わる[4]。 東側の半島付け根には景勝地として知られる「千畳敷」の台地が広がる[5]。また 日本の棚田百選に選定された「東後畑の棚田」や[6]、ため池百選選定の「深田ため池」もあり[7]、風光明媚な景観に恵まれている。 脚注
参考文献
関連項目外部リンク |