吉村侑久代

吉村 侑久代(よしむら いくよ、1944年 - )は、日本の詩人俳人

人物

1944年京都市に生まれる[1]。海外の俳句普及の礎を築いた英国人、学習院大学教授のレジナルド・ブライス、および世界俳句の研究者、詩人、俳人[1]同志社大学卒業。愛知学院大学大学院で修士、博士課程修了。文学博士。

高校・大学時より詩作をはじめる。俳句結社「海原」同人、詩誌『饗宴』、詩誌JUNPA同人。英語俳句グループEvergreen(1988)を創設。第二回環太平洋ハイク大会The Second Haiku Pacific Rim(大垣2004)を企画。

大垣女子短期大学助教授、朝日大学教授、岐阜保健短期大学教授(1989 - 2014)を歴任。日本英詩協会会長(2010 - 2012)。

著書

  • 『R.H.ブライスの生涯―禅と俳句を愛して』(同朋舎 1996)
  • 共著『国際化した日本の短詩』(中外日報社2002)
  • 共著『日本人のための英語ハイク入門―ハイクのすすめ』(The Japan Times 2003)
  • 寄稿『追想 鈴木大拙―没後四十年記念寄稿集』(松ケ岡文庫2006)
  • 共著『産業社会―その変遷と展望 』(成文堂2009)

著書:英語俳句・詩集

  • Spring Thunder (RAINBOW PRESS 1996)
  • Cats in Love 猫の恋(RAINBOW PRESS 2000)
  • A Desert Rose 砂漠の薔薇(RAINBOW PRESS 2002)
  • Waiting for a Breeze風を待ちながら(RAINBOW PRESS 2003)
  • EVERGREEN HAIKU ANTHOLOGY (RAINBOW PRESS 2003)
  • a halo round the moon月の暈(RAINBOW PRESS 2004)
  • elephant’s eyes象の目(RAINBOW PRESS 2007)
  • white fish白魚(RAINBOW PRESS 2009)
  • 『夕陽のしずく』(コールサック社2009)
  • heat haze陽炎(RAINBOW PRESS 2014)
  • 共著Adjei Agyei-Baah, Maki Starfield, Trio of Windows(JUNPA 2018)
  • 共著『アジアの多文化共生詩歌集』(コールサック社2020)
  • 共著Antonio G. Velasco, Duet of Reflection (JUNPA 2022)
  • Greetings From The Four Seasons And Each Month (JUNPA 2023)
  • 共著 JAPAN・A BOOK FOR WRITING  (Wydawnictwo Austeria 2023)
  • 共著Dimitar Anakiev, Duet of Knots (JUNPA 2024)
  • Dejan Pavlinovicのハイク集LIFE LINES(生命線)の日本語訳(Tondak 2024)

受賞

  • 1990年、Newsweek誌 俳句歳時記四季賞。
  • 1991年、The1st Decade Poetry Day(今世紀最初の詩祭賞The Australia Day Council)
  • 2008年、学習院大学山茶花クラブ賞 - ブライス博士生誕110年記念)。
  • 2017年、日本英学史学会 学会賞(豊田実賞)『イギリス生まれの日本文学研究者R.H.ブライス研究―足跡と業績』(林檎屋文庫2016)
  • 2023年、日本国際詩人協会 Dante Maffeia賞。

論文

  • 「ベトナム戦争を詠むアメリカハイク-On Sacred Mountain-Vietnam Remembered by Edward Tickの世界‐」(『岐阜女子大学英米文学会AURORA』No3 1996)
  • 「テキサスの自然と暮らしを詠むー日本女性Naomi.Y.Brownのハイク」(『岐阜女子大学英文学会誌(澤田助太郎教授退職記念特集』1998)
  • 「海外に広がる俳句―ブライスと世界俳句―」(『吟遊』第10号2001)
  • 「日本における英語ハイクの受容―異文化コミュニケーションの一手段」(『岐阜女子大学英米文学会AURORA』No.5 2001)
  • R.H.Blyth and Americn Haiku-R.H.Blyth, James W. Hackett and Richard Wright(『朝日大学一般教育紀要』第27号2001)
  • 「アイヌの詩人違星北斗、その短歌と俳句」(『吟遊』第17号2003)
  • 鈴木雅実,小林 裕一,吉村 侑久代「俳句表現が喚起するイメージに関する実験と考察」ことば工学研究会:人工知能学会第2種研究会ことば工学研究会資料15(2003)
  • 「英文誌The Cultural Eastからの東洋文化総体の基盤をなす精神世界Editorialの翻訳を試みて」(『松ケ岡文庫研究年報』第18号2004)
  • 「日本発の外遊俳句作者―加藤素毛(万延元年遣米使節随行員)の見た亜米利加と周海」『関西英学史学会』第2号2006)
  • Kato Somo(1825-1879)the first Japanese Haikuist who visited the United States in 1860, his voyage Poems(IASA 2007 World Congress University of Lisbon 2007)
  • 「アメリカで味わった初めての西洋料理―万延元年遣米使節随行員、加藤素毛の持ち帰った西洋料理メニューよりー」(『東日本英学史研究』第8号2009)
  • 「遣米使節団随行員、加藤素毛の旅人生」(『東日本英学史研究』第10号2011)
  • 「言葉の連想・想像方引き出すイメージで創作英語表現」(『岐阜保健短期大学紀要』第1号2012)
  • 「鎖国時代の外国人による日本語俳諧、長崎・出島阿蘭陀商館長、ヘンドリック・ズーフの俳諧を中心に」(『東日本英学史研究』13号2014)

出典

  1. ^ a b Ikuyo Yoshimura PROFILE 日本英詩協会ホームページ 2024年12月28日閲覧