吉岡家住宅
吉岡家住宅(よしおかけじゅうたく)は、奈良県奈良市北京終町にある歴史的建造物。町家。主屋と渡廊下が2016年に登録有形文化財に登録された。 特徴建築時期は1935年(昭和10年)で、外観には細い格子を構え、内部はガラス障子を多用するなど、その頃の町家の特徴をよく残している[1][2]。 「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準に従い、2016年11月29日付けで、主屋と渡廊下が登録有形文化財に登録された[3][2]。 主屋木造2階建の切妻造桟瓦葺で、通りに南面し建築面積は74平方メートル[1][2]。 つし2階形式の正面外観を持つ[2]。 1階には格子戸や出格子が構えられており、2階にはつし中央に大振りの虫籠窓が設けられ、軒は出桁で受けている[2]。 内部構造は東に通り土間があり、西側に3室が1列に並んでいる[2]。 通り土間の吹き抜けには梁がなく、居室部はガラス障子が多用されている[2]。 渡廊下木造平屋建の切妻造桟瓦葺で、建築面積は9平方メートル、主屋の後方に続いている[1][2]。 西が縁となって中庭に面し、東側に物入れ、便所などが配されている[2]。 中庭側は漆喰塗の壁、および板戸、ガラス窓、腰高ガラス障子などの近代的意匠で整えられ、昭和前期の奈良の町家構えをよく伝えている[2]。2012年改修[2]。 出典参考文献
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