吉備高原吉備高原(きびこうげん)は、岡山県、広島県、兵庫県など広範囲に位置する概ね高原地帯である。 岡山県側の吉備中央町には、吉備高原都市という計画都市があり、兵庫県側には、大型放射光施設SPring-8がある播磨科学公園都市がある。詳しくは吉備高原都市・播磨科学公園都市を参照。 地質学者小藤文次郎によって「吉備高原」と名づけられた[1][2]。 地理・特色
吉備高原周辺の地形図
形成過程西日本の中でも南限に位置する当地域独特の植物が多く生息しており、亜熱帯地域や朝鮮半島と共通種の植物も多くみられる。 カルスト地帯をなす阿哲台や帝釈台などの形成過程には諸説があるが、近年では地球表層のプレート運動により赤道付近から移動してきた巨大なさんご礁が、大陸縁辺の堆積層中に付加し、日本列島の土台をつくったという説が有力。 新見市の荒戸山や高梁市の弥高山、世羅町の津田明神山 など付近にはお椀を伏せた形の山々が多いが、これらの多くは新生代第三紀末(800万年前から900万年前)に噴出した玄武岩質火山のマグマの上昇部が侵食を免れて残った地形(火山岩頸)である。一部には溶岩流も残っている。 吉備高原に含まれる自治体岡山県新見市の大半、真庭市南部・美咲町・久米南町・岡山市・吉備中央町・高梁市・総社市北部・井原市北部・赤磐市・美作市南部・備前市北部や広島県庄原市東城町・神石高原町・世羅町・福山市北部・府中市北部・三次市南東部・東広島市・兵庫県上郡町・佐用町南部・相生市北部・たつの市西部。 吉備高原が登場する作品高嶋哲夫の小説『首都崩壊』(2014年・幻冬舎)では首都機能移転先に選定された。 脚注参考文献
関連項目
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