古河記念講堂
古河記念講堂(ふるかわきねんこうどう)は、北海道札幌市北区北9条西7丁目にある北海道大学大学院文学研究科の建造物である。日本国の登録有形文化財に登録されている。北海道大学内の施設であり、「古河講堂」とも呼ばれる。 概要古河家寄付記念事業の寄付金によって建てられた教室の中で、唯一現存している建物。足尾銅山で利益を上げていた古河財閥が足尾鉱山鉱毒事件の償いの意味を含めて寄贈した。 現在は文学研究科の校舎として使用しているため、内部に入れるのは北大関係者のみとなっている。外観は見学自由。 全体的にフランス・ルネサンス風にまとめられており、建物の各部に華麗な意匠が見られる[2]。しかし外壁が下見板張りであったり、主棟が切妻造りになっているなどフランス・ルネサンス方式には見られない特徴が見られ、様々な特徴を雑多に組み合わせたアメリカン・ヴィクトリアン様式であるともいわれている[3]。中央に入り口があり、左右に翼部が伸びている構造を持つ。文科省技師の新山平四郎が設計。中央部にかつて時鐘が取り付けられていた小塔が設けられている。林学教室だったことから随所に「林」という文字が施されている。玄関中扉の欄干に「林」の文字がデザインされている。 1965年の大学施設配置図に初めて「古河講堂」と名付けられたが登録有形文化財答申の際に誤って「記念」と加えられ、現在に至る[4]。 沿革
脚注
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