十二丁目城
十二丁目城(じゅうにちょうめじょう)は、 岩手県花巻市十二丁目にあった日本の城。別称獅子ヶ鼻城。北上川中流域の獅子ヶ鼻の台上にあり古館、上館とも称し、台地の後背地(西側)に濠があったといわれるが、いまは水田のため確認はできない。 歴史・沿革築城年代は不明であるが、陸奥国稗貫郡十二丁目村に所在し、永禄(1558年-1570年)の頃に居住した稗貫氏の家臣伊藤氏が十二丁目氏を名乗った。天正18年(1590年)、豊臣秀吉の奥州仕置によって稗貫氏とともに十二丁目氏も滅亡し、当城は仕置に際して、浅野弾正長政の一族が駐留したと伝えられる。 天正20年(1592年)の『諸城破却書上』には、「十二丁目 平城 破 寺前縫殿助 持分」とあり、文禄元年(1592年)に城は破却された。慶長5年(1600年)、和賀・稗貫一揆では、和賀勢が立て籠り、南部勢の北十左衛門らに攻撃されている。 脚注参考資料
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