北極における航空と海上の捜索および救助の協力に関する協定 (ほっきょくにおけるこうくうとかいじょうのそうさくおよびきゅうじょのきょうりょくにかんするきょうてい、英 : the Agreement on Cooperation on Aeronautical and Maritime Search and Rescue in the Arctic )、通称北極捜索救難協定 (英 : The Arctic Search and Rescue Agreement )は、2011年 5月12日 にグリーンランド・ヌークで、北極評議会 の加盟国(カナダ 、デンマーク 、フィンランド 、アイスランド 、ノルウェー 、ロシア 、スウェーデン 、アメリカ合衆国 )により締結された国際条約である[ 1] 。
この条約は、北極圏 における国際的な捜索救難 が適用される範囲と対応を調整し、各締約国の捜索救難の責任領域を定める[ 1] 。北極圏における領土主張 (英語版 ) が対立していることを考慮して、条約は「捜索救難地域の境界策定は、国家またはその主権、主権者の権利または管轄権の間の境界の策定とは無関係であり、それを損なってはならない」と規定する。
北極捜索救難協定は、北極評議会の後援の下で交渉された、初めての拘束力のある協定である。地球温暖化 によりアクセス性が上がったことで、北極圏で高まっている経済的な重要性を反映している[ 2] [ 1] 。
カナダ政府が条約の寄託者となっている。条約に署名した8ヶ国に批准されたことで、2013年1月19日に発効した。
1995年から2004年の間に北極圏で起こった船の事故。海上に広がった氷を表示している(2004年9月)[ 3]
2011年の条約で合意された、北極圏における捜索救難地域の地図
関連項目
注釈
^ a b c Buixadé Farré, Albert; Stephenson, Scott R.; Chen, Linling; Czub, Michael; Dai, Ying; Demchev, Denis; Efimov, Yaroslav; Graczyk, Piotr et al. (October 16, 2014). “Commercial Arctic shipping through the Northeast Passage: Routes, resources, governance, technology, and infrastructure”. Polar Geography (Taylor & Francis ) 37 (4): 298–324. doi :10.1080/1088937X.2014.965769 .
^ Koring, Paul (12 May 2011). “Arctic treaty leaves much undecided” . The Globe and Mail . https://www.theglobeandmail.com/news/world/americas/arctic-treaty-leaves-much-undecided/article2017510/ 2021年3月10日 閲覧。
^ Brigham, L.; McCalla, R.; Cunningham, E.; Barr, W.; VanderZwaag, D.; Chircop, A.; Santos-Pedro, V.M.; MacDonald, R. et al. (2009). Brigham, Lawson; Santos-Pedro, V.M.; Juurmaa, K.. eds. Arctic marine shipping assessment (AMSA) . Norway: Protection of the Arctic Marine Environment (PAME), Arctic Council . オリジナル のNovember 1, 2014時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141101021336/http://www.arctic.noaa.gov/detect/documents/AMSA_2009_Report_2nd_print.pdf
外部リンク