北前船の里資料館(きたまえぶねのさとしりょうかん)は、石川県加賀市に所在する資料館である。重要伝統的建造物群保存地区に指定された加賀橋立の一角に位置する。
概要
北前船の里資料館では、「北前船」に関する様々な資料を公開している[1]。「北前船」は江戸から明治中期頃まで大阪と北海道を日本海回りで往来した商船のこと。資料館の建つ橋立は多くの北前船主を輩出し、「日本一の富豪村」[2]と呼ばれるほどの巨万の富を築いた。橋立の北前船主、酒谷長兵衛(さかやちょうべえ)によって建てられた広大な屋敷をそのままに、当時の航海用具や珍しい船絵馬などが展示されている。
歴史
酒谷家の沿革
現代における資料館は、酒谷家の住宅であった[1]。その沿革は表のとおりである。
アクセス
- 公共交通機関
- 北陸本線加賀温泉駅からキャンバスで30分
- 自家用自動車
- 北陸自動車道片山津ICから車で7分
- 北陸本線加賀温泉駅より車で12分
注釈
- ^ 初代七郎右衛門を初代とする文献と、3代長吉を初代とする文献があるが、より多くのつながりを記載するため、ここでは初代七郎右衛門を初代とした。
脚注
- ^ a b c “北前船の里資料館 ”. 加賀市. 2023年10月6日閲覧。
- ^ “ガイドブック「北前船49」”. 北前船日本遺産推進協議会. 2023年10月6日閲覧。
- ^ 『橋立町史』橋立町史編纂委員会、1997年3月31日、492頁。
- ^ 『橋立町史』橋立町町史編纂委員会、1997年3月31日、805頁。
- ^ 『加賀市の文化財』加賀市教育委員会、2007年3月31日、124頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『旧酒谷長兵衛家住宅(加賀市北前船の里資料館)建造物調査報告書』加賀市、2019年4月、10-11頁。
- ^ a b 山内美義「橋立浦北前船主酒谷長兵衛」『えぬのくに』第49巻、2004年、96頁。
- ^ a b 山内美義「橋立浦北前船主酒谷長兵衛」『えぬのくに』第49巻、2004年、97頁。
- ^ a b 牧野隆信「北前船主の文化的関心」『えぬのくに』第50巻、2005年、2頁。
外部リンク