動詞化動詞化(どうしか)とは、名詞が変化(派生)し、動詞として使われるようになることである[1]。 日本語では名詞に「する」(す)が付くことによる動詞化がある。 英語では、動詞化接尾辞として"-ize"などがあるが、名詞と同じ形態で動詞として用いられる場合(品詞転換)も多い。 日本語平安時代の日本語では、和語や漢語の名詞に「す」もしくは「ばむ」などの接尾辞を付けることで作られた動詞(「対面す」「気色ばむ」など)がある[2]。この他、名詞の語尾を活用させる形で作られたものとして、天延2年(974)以後の蜻蛉日記に「装束く」(「装束」の動詞化)が見られる[3]。 現代の日本語で、怠けることを意味する「サボる」という言葉は、フランス語の「サボタージュ」に五段活用語尾「る」が付いて動詞化して生まれた言葉である[4]。同様の例としては「ダブる」などかある。また「たそがれる」も「たそがれ」が動詞化したものだが、「サボる」等とは違って下一段活用し、逆成の例ともされる[要出典]。 「る」による動詞化1692年の狂歌集「後撰夷曲集」では、「料理」という言葉が動詞化した「料る」という言葉が使用されている[1]。 「る」によって動詞化された言葉は、若者言葉でもあることがある[5]。「パニクる」(パニックから)[5]や、「メモる」(メモから)[6]など、外来語を語源としているものもある[6]。 脚注
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