利用者:CmplstofB/sandbox/未必定数

数学における未必定数[注釈 1]: eventually constant)とは, 或る段階で定数数列になる[注釈 2]ような数列の一種である[3]:11

定義

M計量dが与えられた距離空間として, M内の数列{sn}が未必定数であるとは, 全てのn > Nに対して, 或るc ∈ Mに対してxn = cが成立するような 整数Nが存在する場合を言う[4]:3 [3]:11

位相空間[5]:38

例えば,数直線上で次の如く定義される数列は,未必定数である[3]:12

{sn} ≔ {a (nNのとき), c (n > Nのとき)

この例の場合その極限値cである。

一方,次で定義される数列は,n → ∞で収束して極限値1/2を持つ[注釈 3]ものの,未必定数ではない[3]:13

{sn} ≔ 1 + (−1)n + 1/2

脚注

注釈

  1. ^ JST科学技術用語日英対訳辞書による“eventually”の形容詞的用法の訳語[1], 及び日本産業規格による“constant”の訳語[2]より試訳。
  2. ^ つまり,いずれ: eventually)定数になる。
  3. ^ 従って収束列である。

出典

参考文献

  • Bob Pelayo (8 October 2012). Math 431 - Real Analysis I (PDF) (Report) (英語). 2019年9月26日閲覧
  • probability of eventually dying”. JST科学技術用語日英対訳辞書. 2019年9月26日閲覧。
  • JIS Z 8000-1:2014「量及び単位―第1部: 一般」日本産業標準調査会経済産業省
  • John A. Fridy (2000-01-24) (英語). [Introductory Analysis: The Theory of Calculus - Google ブックス Introductory Analysis: The Theory of Calculus]. Academic Press. ISBN 978-0122676550. Introductory Analysis: The Theory of Calculus - Google ブックス 2019年9月26日閲覧。 
  • T. Husain (1977) (英語). [Topology and Maps - Google ブックス Topology and Maps]. Springer. ISBN 978-1-4615-8800-9. Topology and Maps - Google ブックス 2019年9月26日閲覧。 

関連項目

外部リンク